月に願いを-。
ハッピーターン食べたい.
昨日へのさよなら、明日の出会い-。
僕は、「昨日」へのさよならが寂しくて、静寂に包まれたこの妖艶な夜に1人、ついつい浸かりこんでしまうのです。時間など限られているなんてこと、とうの昔に気づいたはずなのに。
また、「昨日」に満足感が湧かない日も長く長く、余計に浸かってしまう。
僕は、もう既に「昨日」に、
依存してしまっていた。
「明日への出会い」が怖かった。それもまた、理由の一つである。出会って仕舞えば、何も怖くなんかないことも知っていた。
否、ただ「明日への出会い」から逃げ出していただけなのかもしれない。また始まる、終わることの無い、監獄から精神だけでもと逃げ口を無意識つくっていたのだろうか。
そう、1人討論をしている僕は、
今もまた「昨日」から抜け出せないでいた。
別れなんていつしも、
突然なものだろう-。
また、
突然ではない別れなんてないんだよ。
恋物語-。
小説・漫画・映画など、恋物語はどれよりも1段と美しく儚く映し出されている。
現実、つまり私たちの恋愛はそのものと同じくらいの、綺麗さがあるのか-。
ところで最近は、同性恋愛をしている人も増えてきている。私は何か異性への恋より、同性への恋の方がよっぽど美しいと思えた。
叶いそうで、叶わない。
思いが届いているのか。
それとも、違うように捉えられているのか。
そして最後、打ち明けた時には困ったように笑い、謝って拒んで来る-。
だけれど、なんとか自分だけのモノにしたくて、独占したくて、自分だけの色に染めてやりたい。
そんな、人間の禍々しい心情が現れてくる同性恋愛が、異常な程にドロドロとしていて。そんなところが私には、理由は自分でもわからないのだが、好きだった。
私は、綺麗なままの白く淡い恋よりも、
重く、少々汚らしい愛(恋)の方が、美しいと思っているのかもしれないな,,,。
真夜中-。
2人の人影が、大きく踵からのびている。
深夜1時。
少女達は、旧校舎の屋上に手を繋ぎあい
フェンス越しに立って何か話をしていた。
-私たち、悪い子だね。
こんな夜に逃げ出して来ちゃって笑-
-そうかしら。今までよく頑張ってきたじゃない。だから、皆優しい顔で許してくれるわよ。-
向かい合って、額を合わせながら
ぽつり、ぽつりと語っていた。
-私、もっと違う所で生まれていたら、
貴方と幸せに暮らしていたのかしらね。-
-うん。きっと、きっとそうだよ。-
声が少し震えていた。お互いに慰めあっているかのように見えた。
夜の爽やかな風が、2人の影を揺らす。
-さぁ、行こうか。
もういい時間でしょう?
,,私、貴方といる時間が話す時間が1番好きだった。本当にありがとう。-
-うん。 私も、1番幸せを感じられて、
1番好きだった。-
そして、月明かりだけを残して2人は、
いつか来る幸せを願い、暗闇へと溶けていった。