あなたを好きになった。
あなたと付き合った。
あなたと結婚した。
あなたと毎日過ごした。
おかしい。
あなたですべてになったのに。
おかしい。
あなたへの想いが溢れて止まらない。
どうしたら想いが尽きるのだろう。
底なし沼に落ちていく。
231123 落ちていく
一蓮托生なふたり。
背中合わせでここまできたふたり。
先陣切って道を切り拓いてくれたふたり。
傷ついた時にはそれを見せず、いつも陰で泣いていたふたり。
俺たちを、守ってきてくれたふたり。
いつもありがとう。
俺たちもふたりと同じくらい大きくなりました。
泥道でも、それが俺たちにとっての前なら肩を組んで進もう。
誰かひとりが傷ついたなら、みんなでともに泣こう。
だから、ふたりが背負ってきたものをこれからは俺たちにも分けてな。
231122 夫婦
好きの種類が違うかもしれない。
他の奴とにこにこ話しているのが嫌。
あいつの視界に俺がいないのが嫌。
汚い感情を自覚し、自分のちっぽけさを自覚し、
そしてこいつへの思いも自覚してしまった。
…この気持ち、どうすればいいの?
231121 どうすればいいの?
「少し痩せた?
…いや、やつれたのかな。
忙しいからってご飯適当にしちゃだめだよ?」
なんて言われたその日を境に頻繁に家に来てご飯を作ってくれるようになった。
すごくありがたい。
帰ったら美味しいご飯とあなたが待っていてくれる嬉しさ。
ずっと、死ぬまでずっと味わいたい、この宝物のような時間。
「…あのさ、ひとつお誘いなんだけど。
いっしょに暮らしてくれませんか?」
231120 宝物
「疲れてるでしょ?ゆっくり寝られるように好きそうなにおいのキャンドル探しといたから。ちゃんと寝な?」
気遣い屋の友だちからアロマキャンドルを貰った。
口出しはせず、でも度を越した疲れを溜めそうになるといつもこうやってまったりグッズをプレゼントをしてくれる。
家に帰り、以前貰ったまったりグッズの抱き枕を抱えながら、言われたとおりキャンドルを焚いてみた。
…たしかにいいにおい。
揺らめく火を見ていると、考え事で頭一杯だったことを忘れるほどゆったりとした思考になってきた。
気遣い屋さんにありがとうを込めたメッセージを送り、布団に潜る。
今日はゆっくり寝られそうだ。
231119 キャンドル