上手くいかなくたっていい
僕はどうしようもなくらいクズな人間で
神にも多分期待されてない
だけどこんなクズでもクズなりに足掻いてる
それをあの人たち人間は知らないだけで
僕はずっと動いてる
体じゃなく頭がな
疲れるよ
だけどそれをやめたら僕は少年でいられなくなってしまう気がして
怖かった
怒られたりするのよりもずっと怖い
どれだけ足掻いてもそれに見合ったものが返ってくることはないけど
足搔いて足搔いて足搔いて足搔いて
足掻き続ける僕はきっと奇麗だから
足掻くのを楽しんでいるから
死ぬ予定のない明日は今日よりも足掻くんだ
、、、嘘
訂正させて
足掻くのを楽しめなくなったら死ぬ予定を立てればいい
それだけだよ
蝶よ花よ
舞いなさい
散りなさい
ズタズタになるまで
泥だらけになるまで
世界が終わっても
命のない存在となった僕と踊ってくれませんか?
鐘の音が聞こえる。
朝日が影と光の境界線を創り出す。
まっしろな廊下を歩いて教室へ。
ーーへ
後で資料室来て〜!
お願い!!
僕1人であの量の資料分けらんないよ~
待ってるからね!!?
ーーーより
資料室、、、
しゃあない、いくかぁ。
まだ眠気の取れない体をのろのろと動かす。
早朝の生徒が来ていない廊下は静かで心地いい。
廊下まで溢れた紙と電子メモリ。
その部屋から漏れ出る光と廊下の光が混ざりあう。
「おぉ~、きたきた」
きたきたじゃないわ資料の虫が。
なんて、思いつつふり返る。
混ざりあう光の中でやわらかく笑う資料の虫こと君がいた。
はぁ~、、、もう、、
静かでまっしろな廊下と
混ざり合う光と
笑う資料の虫が綺麗だから。
だからそれに免じて、、、
『はいはい、俺が手伝ってあげますよ』
資料と電子メモリをひろいあげる。
つまらないことでも
それをした時間はけして無駄な時間ではない。
もし違うなら
僕は地に足がついたときからずっと時間を無駄にしている。
現に今もつまらない理由で
つまらないことのために
人に世話をかけて
つまらない人生を送っているつまらない奴だと
そう思われているだろう。
でもそれは僕以外の視点だ。
僕が見ている僕は
この世界でつまらないを誰よりも我武者羅に追いかけている。
そしてとても楽しそうで奇麗で美しい。
と、思いたい僕だ
目が覚めるまでに僕は何をするべきだろう。
この透明で透きとおった果のない空間の中、
出来ることはなんだろう。
僕は何をしたいんだろう。
僕が思うことは。
本音は。
目なんて冷めなければいい、そう思ってる。
この世界は。
僕が生きているこの世界は。
97%はとても深くて血みどろで意味がわからなくて難しい。
3%はこの空間と同じ。
何にでもなれるし、いつでも97%へ追い出そうとする。
97%に生きている僕は。
3%に恋い焦がれて依存している僕は。
いつ死んでもいいし、時が来るまで生かされる。
どうせ人生の97%は自分の選択で。
3%は神様が予め僕に与えた人生のデータだ。
くらくらするこの世界で3%に行くためだけに、
朝がもう一度来て瞼が上がってしまったら。
なりたかったわけじゃないけど3%に行くために僕がした、
97%の選択のうちの1つを完結させるため労働者になる。
まだ高校生にさえなりきっていない僕の。
いつまでも少年でいたい僕の。
僕だけの少しの後悔と屈辱と。
僕だけのたくさんの好奇心と少年心を。
楽しそうに笑って話す高校生を横目に噛み砕く。