奇麗

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目が覚めるまでに僕は何をするべきだろう。

この透明で透きとおった果のない空間の中、

出来ることはなんだろう。

僕は何をしたいんだろう。

僕が思うことは。

本音は。

目なんて冷めなければいい、そう思ってる。

この世界は。

僕が生きているこの世界は。

97%はとても深くて血みどろで意味がわからなくて難しい。

3%はこの空間と同じ。

何にでもなれるし、いつでも97%へ追い出そうとする。

97%に生きている僕は。

3%に恋い焦がれて依存している僕は。

いつ死んでもいいし、時が来るまで生かされる。

どうせ人生の97%は自分の選択で。

3%は神様が予め僕に与えた人生のデータだ。

くらくらするこの世界で3%に行くためだけに、

朝がもう一度来て瞼が上がってしまったら。

なりたかったわけじゃないけど3%に行くために僕がした、

97%の選択のうちの1つを完結させるため労働者になる。

まだ高校生にさえなりきっていない僕の。

いつまでも少年でいたい僕の。

僕だけの少しの後悔と屈辱と。

僕だけのたくさんの好奇心と少年心を。

楽しそうに笑って話す高校生を横目に噛み砕く。

8/3/2023, 11:20:31 AM