『対』
この世界には、
『百年に一度、ガラスのように綺麗な花が咲く。』
と伝えられる花がある。
それは願いを叶える花だとも言われている。
ただそれはとても繊細な花で、選ばれし者でなければ触れた瞬間に黒く染まり、一瞬にして花が砕け散るのだと言う。
百年に一度、花が咲いたのと同時に
どこかでたった一人、生まれたときから腕にその花のアザが浮き出る子供が居る。
それが選ばれし者の証なのだ。
人間は残酷だ。願いを叶えるためにそのアザを持つ子供をさらうこともあった。
今では分かった瞬間に国の庇護化に置かれ、
城で育てられる。
その歴史はもうすでに千年を越えた。
そして、そろそろ11回目の花が咲く。
しかし、今回はとても希少な例だった。
同じ日、同じ時間に二人の子供が生まれた。
そしてその子供たちは、2人ともアザを持っていた。片方が偽装したのではないかと疑われたが、
二人の母親を見る限りそうでないことは明白だった。
分からないものを疑っていてもなにも進まない。
この2人が花のもとまで行ける日が来たら、片方ずつ触れる。それでやっとどちらが本物か分かるとの決断を下した。
その判断をしたのも、二人のアザが対で同じ場所にあったこと、まぐれでは難しい場所にもうひとつ、アザが確認できたことにあった。
二人のアザはそれぞれ、右腕と左腕にあった。
そして不思議なことにそれぞれが同じ高さ、大きさだった。さらに、首に花のアザが同じ場所にあったのだった。
2人はとても仲が良く、まるで姉妹のように育った。
そして二人はついに百年に一度咲く、花を探しに行く旅に出ることになった。
お題:《繊細な花》
『将来』
私は私の未来が知りたい。
私は、今目標にしていることが叶っているのか。
諦めてないか。ちゃんと生きていられているのか。
とてもとても気になっている。
でも実際そんなことは出来っこない。
分からなくたって続けるしかない。
1年後、私はどうなっているだろうか。
ちゃんとやっているのだろうか。
分からないけど、そうであってほしい。
たった1年。いいえ、1年は長いはず。
だから私は頑張るんだ。人間は、だから諦めないで頑張っているのだと思う。
1年後の私は、楽しく幸せに生きているといい。
お題:《1年後》
『思い』
子供の頃は無邪気でいられた。
どれだけ人が必死に生きていて
私たち子供を育てて居たか、
子供の頃は知らなかった。
この世の愚かさも、人間の汚さも。
ただ純粋に、目を通して色々な見たことのない情報を取り入れることに必死だったあの頃に比べて、
随分と醜く、汚くなってしまった。
そして、そんな風に子供の頃を思い出している記憶でさえ、汚れていることにも気が付いている。
子供の頃は純粋だった。
ただ、ただ今を生き、将来を考えることもなく
幸せに生きた過去。目の前で起こる新鮮な物事に興味を引かれたあの日。突然沸いてくる疑問、初めて見るもの。
ただ純粋にモノやコトを見ていたからこそ見えた
この世の者でないモノ。
子供の頃はよかった。
だけどもう子供の頃には戻れない。
今はもう、昔に思いを馳せるだけ。
お題:《子供の頃は》
『話』
日常と聞くと、いつもの変わりない日々を思い浮かべる。
毎日必死にもがいて、疲れて、
でも、たまに昔の自分が買ったご褒美があって嬉しかったり、恋人と一緒にお出掛けした日も楽しくて、それって全部、日常だなぁ。って思う。
幸せのかたちは人それぞれだけど、
わたしにとってのこういう幸せがずっと続いて
それが日常になれば凄く嬉しい。
それでも、やっぱり非日常を求めるのは刺激がほしいからかな。
お題:《日常》
『いろどり』
私の好きな色
私には、たくさんの好きな色があります。
センターの赤、爽やかな緑、元気な黄色、かわいいピンク、クールな青。
他にもたくさんの綺麗で好きな色があります。
特に好きなのが、薄いピンクと薄い水色です。
ふたつともふんわりしていて癒されるから。
事実、持ち物はその色が多いです。
好きな色がたくさんあるって、世界が彩られてとても素敵です。
好きな色が1つしかなくても、その1つを大事に出来ているのだから素敵です。
私には、たくさんの好きな色があります。
これからも好きな色は増えていくんだろうなと思います。
お題:《好きな色》