『思い』
子供の頃は無邪気でいられた。
どれだけ人が必死に生きていて
私たち子供を育てて居たか、
子供の頃は知らなかった。
この世の愚かさも、人間の汚さも。
ただ純粋に、目を通して色々な見たことのない情報を取り入れることに必死だったあの頃に比べて、
随分と醜く、汚くなってしまった。
そして、そんな風に子供の頃を思い出している記憶でさえ、汚れていることにも気が付いている。
子供の頃は純粋だった。
ただ、ただ今を生き、将来を考えることもなく
幸せに生きた過去。目の前で起こる新鮮な物事に興味を引かれたあの日。突然沸いてくる疑問、初めて見るもの。
ただ純粋にモノやコトを見ていたからこそ見えた
この世の者でないモノ。
子供の頃はよかった。
だけどもう子供の頃には戻れない。
今はもう、昔に思いを馳せるだけ。
お題:《子供の頃は》
6/23/2023, 3:15:13 PM