Rost RR

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2/16/2025, 9:24:12 AM

君の声が聞こえる

「ねぇお兄ちゃん!お兄ちゃん」
あ?はぁはぁはぁ
また寝れんかったんか。。
いつも見る夢。
夢というか寝てるときのはなし
お兄ちゃんと呼ばれて起こされる
両親も姉ちゃんもまだ寝てる
俺はやることが溜まっていて最近ゆっくり
寝れなかった
だが、誰かに起こされるなんて18年間生きてきて
なかった
だけど、三ヶ月前くらいからたまに
          起こされるようになった
決まって弟や妹に呼ばれる
うちは4人家族だからいないはずなのに。。
そんなことが続くから最近は寝不足だった

いつものように学校に行くと
「ユウちゃん。今日も今日とても眠そうやね。」
「あー輝紀か
   お前は相変わらず、朝から能天気だな」
「なに?褒め言葉?」
「まぁそう思うならそうじゃね」
「へーユアに言いつけるよ」
「やめよ!!?」
にっこり笑った輝紀が自分の教室に行った
はぁ。なんだったんだ。
そんなことを思い机に着き寝ようと思った時、、
「優馬ぁ?なにしとるんや」
「真琴ぉ〜?どうしたん?」
「餌やり当番やろが兎んとこ行ってこいよ。」
あ、、
「お前完全に忘れとったな。
 香澄が先に言ってたぞ」
「すまん。ちょっと行ってくる」
「おう。いってら」
校舎を出て裏に行こうと駆けるとき
「お兄ちゃん。」
ん、また聞こえ…?
君が言ってたんだ
………そうか
君の声だったんだ。

2/15/2025, 10:42:57 AM

ありがとう

これは最期の呪いの言葉だ
俺は立ち尽くした
第一発見者は俺だった。

 どのくらいが経ったのだろうか
俺は床に伏していた
なんだかすごく疲れた。
未だ身体を起こさずいると芳醇な香りが香ってきた
ふと横に目をやると机の上は綺麗に片付けられていた
いたずらに扉が開いた
俺は疑いの目でそちらを見た
「にーちゃん
  起きたんだ。」
そこには紘がご飯を持って部屋に入ってきた
「おう。どんくらい寝てた?」
「52時間くらいかな」
間を空けずサラッと言いやがった
「二日も面倒かけたな」
「いやいやおにぃのお世話は嫌じゃないから」
清々しい笑顔で言いやがった
俺には一つ疑問があった
「現場に来たんか?」
「行くやって言われてるのに危ないとこ行かないよ」
俺は安堵と同時に謎が深まった
「ユロって言う人が連れてきたんだよ。」
「そうか…。」
これは意外な名が出たな
あんなに面倒ごとを嫌がるユロが現場に来たんか
「あと、これを渡してって」
そう言うと紘は茶封筒を渡してきた。
「ご飯おいておくから食べてね」
飄々としながら部屋を後にした
ご飯をよそ目に封筒を開く
そこにはメモと書類とUSBが入っていた
メモには住所と電話番号が入っていた
USBを開きながら書類に目を通す
書類には何があったのかをまとめられていた。
それはもう事細かに記されていた
俺は息が詰まっていると
パソコンに映像が流れた
近くの監視カメラをまとめたものだった
何があったかを思い出すかのように
頭に浮かび上がってきた
自然に目から溢れていると
映像は終わった
一部始終が全て収められていた
俺は認めれなくて無気力に感じていた
だが、紘が持ってきたご飯が未だ白煙を漂わせていた
心の執着のつかないまま俺は
「いただきます」
合掌をし、食事をいただく
優しい日本食の味は胃に優しく温かかった
塩味を織り交ぜながら完食をした
「ごちそうさまでした」
そして、俺は電話をとった
「理音、今起きた」
「雲雀さんお疲れ様です
 あの件は只今ユロとレンが任務にあたっています」
「そうか。ありがとう」
「松村さんのご遺体は回収され
    鳴海寺にお骨は埋葬されました。」
「…わかった。
   明日から任務に戻る。」
「了解です。休んでくださいね。」
俺は盆を持ってリビングに行く
「うまかったぞ。」
紘は目を輝かせて
「ありがとう」
「ちょっと外でてくるわ」
「気をつけてね」
俺は家を後にした
そして、待たせたな
祐樹…
辛気臭いのは嫌だよな
「ありがとう….」

1/18/2025, 7:15:59 PM

手のひらの宇宙

僕らの上には必ず"そら"がある
世界の人が同じ空の下で過ごすのだ
嫌なことがあったり嬉しいことがあったり
失敗したことがあればはたまた大成功もある
人生は紆余曲折何があるかわからない
わかるとすれば神くらいだろう
神にはどう見えているのか
そらの上の存在
決して手の届かない存在
神からしたら僕らの生活も喜びも悲しみも人生も
ちっぽけなものなのかもしれない
私たちが手を使い様々なものを操るのと同じように
神も手のひらで宇宙を操るのかもしれない
同じ空の下
誰も知らない今日がくる明日にも今日がくる
いつまで経っても終わらない今日
私が死んでも何十回生き返っても変哲のない今日
結局人同士で争わなければ
欲に駆られなければどんな人にも明日が来る
今日を生きれなかった人にも希望を見出せるかも
そんなことを考えている脳は
宇宙規模と比べたらとてもちっちゃいもので
人との繋がりなんて人生からしたらちっちゃいもの
結局自由や金、栄光、権利なんかより
今生きていることが宇宙規模からしても
奇跡みたいなモン
死ぬことを考えるくらいなら
手のひらで宇宙を作ってみればいいのだ

1/15/2025, 2:05:02 PM

あなたのもとへ

やっと行けるわ。そっち側に
こんなに待たせて
あなたへのプレゼントにしようか
おめでとう。
死んでくれて
ありがとう
まっててくれて
ここにどんなに苦しみがあろうか苦労があろうか
一生一緒にいれるね
マイダーリン

1/12/2025, 1:07:13 PM

あのゆめのつづきを

僕にはともだちがいた。
何も知らない僕をふつうに導いてくれた。
良くも悪くもそれにより人との関わりは増えた。
だが、長くは続かなかった
ヒトからの友好関係から上下関係に近しいものに変わっていった。
僕は怖かった。何も知らないことを知っていたから。
ヒトは避け、僕の話をして笑う
だけどそれがふつうだと言い聞かせた
今更何も知らないとこには戻れない
知っていることを止めることは簡単でも、知らなかった時と同じ考えは持つことはできない
それが人それぞれの感性をつくっている。
僕は何を言われても否定をしなかった
何をされても文句を言わなかった
だって何かをしたら今が変わってしまう気がした
僕にとってふつうは真っ黒く塗りつぶされたかのようにわからなくなっていった。
僕が考えることは他の人には理解されないらしい
話をした人は他の人に広めて怖がったり
もう関わってくれない人もいた
その度見てもらえるのように行動をした。
何かするたびにどんどん周りから人が減った
残ったのは僕をともだちではなく
都合のいいモノとして見る連中だった
それでも縋る思いで繋がりを持ち続けていた
だけど、普通を追い求め
誰かに合わせて自分を殺し続けたツケが回ってきた
何をしても何もできなくなった
人前ではなんて事のないように振る舞える
だけど、1人になると何もできなくなる
言い訳という人もいたさ
嘘をつくな。我慢しろ。みんな頑張ってる
そんな言葉を受けるたび周りにはいい顔をしないといけないと気付かされた
誰にも何にも言えなくなった
だけど、僕には友達はもういなかった
だから、誰も僕のことなんて気にしてなかった
親も兄弟も同級生も
仕事に勉強、恋愛に娯楽
楽しく日々を過ごしていた
だけど、僕はそれを見て怖くなっていった
自分を押し殺してまで何でするのかと
人前では何でもできていた
だけど、だんだん綻びが露呈していき
また人が離れていった
どんなけ人が増えてもその人にとってはただの顔を知ってる程度のモノ
僕はだんだん何も考えられなくなった。
寒くなってきて温かいものを飲みながら僕は考えていた。良かったものではなくても夢から醒めない方が
ラクなんだって
あの夢の続きを見れたらどんなに幸せか
僕は人をヒトと見れなくなっていった
だんだん自分の欲求なんて無くなっていった
だって望んでも何にもなれないし何にもできない
今日も一日部屋にいた
誰かと関わるとちょっぴりつかれてしまったから
表に出るためのハードルがどんどん高くなっていく
僕には何のチカラもなかった
ただ何も認めなくなかったんだ
人との思い出はもうない
ただワタシはアシタもまた表に立ち
何事もなかったかのようにエガオを貼り付ける
ただ忘れられないためだけに

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