哀愁を誘う
俺を殺したのはお前らだ‼︎
人ってのは何故か褒めることが下手なんだ
代わりに貶されることにはとても敏感なんだ
よく言われる例としていじめはいじめられた側はずっと覚えているけどいじめた側は数日後数年後にはそんなこと忘れている
そんなもんと言われてるのだ
小さなとこで誰か1人でも手を差し伸べていたら
誰かを救えたかもしれないのに
人間はそうゆう時こう言う
あいつが助けを求めなかった
他にも人はいたと。
自分は悪くない自分だけじゃないと
悪いのはあいつと周りだと
自分を棚上げしてまで周りに目を向けさせる
人ってのは愚かだ
協力し、分け合えば皆に行き届くのに
誰かが欲に塗れるから争いが生まれる
誰かが悪い
自分のせいじゃない
あいつが悪いんじゃないか
あーいえばこう言う
本当にめんどくさい
認めろよお前らが助けなかったからこうなったのだ
お前らの日々の小さな行動一つ一つがこうさせたのだ
自分は絶対悪くないと言えるか
もし、言う奴がいたらそいつは一生屍がついてまわることを頭に入れてくれ
死んだのはお前だ
勝手にやった
これで良かったんだ
そんなことを言う奴らだと思うが
死ぬのは重いことだ
そいつにとっての決意だ
決意を固めるには理由があるのだ
それが一つ大きなことかもしれないし
小さな積み重ねかもしれない
この世は嘘で塗れてる
この世は絶望に包まれている
死ぬのは勝手だが
死ぬってことは周りを見捨てることだ
ごめんよ。ごめんよ
そしてお前らは許さないからな
哀愁を誘う
紅茶の香り
この香りは美月の…
俺は無我夢中に香りの方へ向かった
そしたら、豪邸の庭でお茶をしているお嬢様を見た
咄嗟に入ってしまいそうだったがグッとくらえた
俺とは立場が雲泥の差なのだ
紅茶にであったって美月が帰ってくるわけではない。
俺は家に戻ろうとした
そしたら、
「どうなさいましたか?」
お嬢様が声をかけてくださった
「い、いや〜
実はなくなった妻の淹れた紅茶の香りがしたので
来てみましたが、勝手にみてすいませんでした。」
私は一刻も早く離れたほうがいいと考えた
私どもがお嬢様に少しでも手を出したら
一生かけて償いきれない
「そうでしたか。
よければこちらをどうぞ」
「え?」
思わず声が出てしまった
こんなのに話しかけてくださっただけでなく
紅茶を渡されようとしているのだ
「いえいえ
私めには大層すぎます。」
不安そうな顔になりながら
「一緒に飲んでくださいませんか?」と聞かれた
私は考えるよりも先に答えていた。
紅茶が笑顔を作ったのだ
紅茶の香りが心地いい
まるでまた美月一緒にいるみたいだ。
待っててね
もう少しだけゆっくりしてからそちらに行くよ
愛言葉
「ヒトリヨガリノホコロビヲ
アヤシテアゲヨウスイレンカ」
私とお前との合言葉だ。
そんなことを君は言ったよな
俺はこんなこと初めでで最初はなんでこんなの…
と思っていたさ
だけど、次第に大事な思い出になっていった
この合言葉はルールが二つあった。
呼んだ方が上の句を読み、相手が下の句を読むんだ
どんな時でもこれは続いた
俺はこの言葉に何度も救われた
お前を名乗るやつから金だの恋だの宗教だのと
言われても、誰も上の句を言わなかった
そんな奴ら言葉は信じなかった。
もう一つのルールは1人になったらこの言葉を
相手に伝えるのだ
俺はお前との他愛のない思い出を今も思い返す
「独りよがりの綻びをあやしてあげよう睡蓮花」
俺がこれを1人で読むようになって5年経った。
俺はヒトリ涙目を浮かべながら
睡蓮花を飾り何度もあなたに問いかける
睡蓮花の花言葉は
清純や恋、信頼、優しさ
互いに心が堕ちて立ち直れないときに
この花を思い出し、立ち直ってきた
俺と君との約束の花
そっちに行ったらまた睡蓮花を君に贈るね
友達
「僕たち友達だよね」
僕は何気なく聞いた
「え?
ただのクラスメートだよ
何言ってんの?〇〇」
僕は呆気に取られた
今までの会話、行動、思い出は一方通行だったんだ。
「そ、そうだよね
変なこと聞いてごめんね」
僕はなんと返していいかわからなくなり
取り敢えず流してしまった
「そうだよ
お前は俺の△△なんだし
なんでそんなこと思いつくん?」
僕は愛想笑いを返した
だって誰にも認められない
認めてくれる人がいないんだから
1人は⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎。
僕を認めてくれるところにいこうかな。。。
衣替え
今年も肌寒くなってきたな
ハロウィンが近づいてきた今日
私は、学校に向かっていた
学校の規定でどんなに寒くても期日までは
夏服で過ごさないといけないのだ
そんなある日前日までとは比べられないくらい
寒い朝学校に登校していた。
「さ、寒いなぁ…。
去年はまだこの頃暖かったのになぁ。」
そんな心のうちを吐露していると
「向葵か、おはよう」
部長の紘先輩が声をかけてきた。
「お、おはようございます。紘先輩‼︎
(聞かれちゃったかな…)」
「今日はほんと冷え込むなぁ
大丈夫か?」
「は、はい!!
大丈夫です。ありがとうございます。」
私は咄嗟に声が出てしまった。
そんなとき先輩はアハッと笑って
「そんな嘘つかなくてもいいのに
手こんなに冷たいのに寒くないの?」
「ヒャッ」
私はびっくりしてしまった。
そんな姿を見て先輩はまた笑う
「ごめんごめん。
ほら、マフラーと手袋使いな」
先輩は自分の身につけていたものをとって渡してくれた。でも、、
「大丈夫です。
先輩も寒いのに悪いですよ」
断ってしまった。
先輩が優しくしてくれたのに
前が見えずいると
先輩がもう一度手を握り、手袋をつけてくれた
「え?いいですよ。」
「はぁ。
寒いでしょ。風邪引いたらどうするの」
その時の先輩は何故か少し楽しそうだった。
「よしよし
じっとしててね。」
そう言ってマフラーもつけてくれた
そして、そっと上着も着せてくれた。
「あ、ありがとうございます。」
「もうこんな時間か、
ごめんね。また会おうね‼︎」
そう言うと先輩はそそくさと学校へ急いだ。
私は我に帰り身体中が熱くなった。
けど、とっても嬉しかった。
今私は上着に手袋にマフラー
10月とは思えない寒さの中
立ち尽くしていた。
これは一生忘れられない衣替えになると今でも思う