遠くの空へ
目に浮かぶ紺碧の天の上座
我々がいくら手を伸ばしても掴むことなど無理である。
ただただ見つめることしかできない
何ヶ月、何年経ったとしてもどんなに表情が変わったとしても触れることなどできぬ
我々にとっては遠い存在である。
だが、山に行こうが海に行こうが未知の地に足を踏み入れたとしても見上げればそこに拡がっている
いつもそこで見守っているのだ
天には優しさも非情さもない
ふと立ち止まって心を露わにするのも
たまにの休息には必要だろう。
届かない…
愛は届かない
そんなことはわかってるんだ
だけど伝えられない
そこに愛さないから
哀しいな
叶わないことは願わないべきだよね
願いが一つ叶うのならば
私の願いを聞いてほしい
私を受け入れて、認めてほしい
死なないでいいって
大切だって教えてほしい
だって僕にはわからないの
己の価値を私が決めるのは願う必要すらない愚策
人は人の上に立つ
つまり人の下には人が立つ
どこかが秀でている者はどこかが劣っている
それはこの世の理である
分野ごとに上と下がいる
人としてはみな社会の奴隷なのだ
ただ、社会という王に屈するのが楽なのが世界なのだ
わかりたくないこと認めたくないことはある
自分の常識が間違っていたり
やった行いがかえって迷惑になったり
やってきたことの意味がなかったり
裏切られたり
そんなことは社会の下当然なのだ
ただ、法律というルールがあるゲームであるため
守れなかったら罰があるのだ
ルールこそがある意味の取り扱い説明書なのだ
だってダメなことの逆をすれば生きられるのだから
ただ、その生き方が認められるかは別の話
この世の理不尽はそいつの知識不足
知っていれば理不尽とは思わない
そうやって追い詰められる
人は楽しんだもん勝ちとはいうもんだが
それでもしてないと息苦しくなり
荒波に揉まれながら、目標を見失い
生きる気力のなくなるものだ
願うことといえば権利や金、友情などもあるが
俺は死を選ぶ
この世は矛盾の連続だ
皆が同じ教育を受け、同じ人に習ってるわけでない
だから伝達ミスつまり、知識不足が引き継がれる
だから衝突がなくならないのだ
だって正義にとっての悪は悪にとっての正義だから
死は疲れた人の休息なんだ
休むだけで白い目をされ
正しい知識がないから認められない
甘えと言われやらされる
そこで笑顔なんて見せたら相手からしたら
これでよかったと思われるだけ
嫌なことも言えない社会をみんなで作っているのだ
この世界に生きるが限り知らないとは言えない
だって矛盾と理不尽の上に立つのが社会であり
その下が人類なのだから
だから早く僕をこの腐った混沌から弾いてくれ
俺は塵だから
嗚呼
夜中の広がる空気の音
漂う光の誘惑に
由良理由良理と揺らめく仲で
あなたの色を分けてはおくれと
人には言えぬ心のウチよ
どうも今宵は落ち着かず
流るるままに心踊らする
嗚呼なんて何にもない事象なんだろうか
今宵も始まりふとして終わる
終わりが来れば始まりに会う
浄土に行こうが天国行こうが地獄を彷徨ろうが
誰も見てない揺らぎの道
知らず知らずの間に思いを寄せる一輪の
我の冰心を濯いで照らしてはくれぬか
夢も希望もその謎も
そこには人の思いはなく
哀しみすら感じられず
終わりなどなくため息をつきながら何度も繰り返す
終わりを決めることなんて
周りも自分もしてはいけない
始まる理由を考え続けることが
生き方をいっそう決めることとなる
嗚呼なんて素敵なことでしょうか
壊れてしまったのはあなたの方なのに
いなくなったのは僕の方なのに
君の声が聞こえる
「ねぇお兄ちゃん!お兄ちゃん」
あ?はぁはぁはぁ
また寝れんかったんか。。
いつも見る夢。
夢というか寝てるときのはなし
お兄ちゃんと呼ばれて起こされる
両親も姉ちゃんもまだ寝てる
俺はやることが溜まっていて最近ゆっくり
寝れなかった
だが、誰かに起こされるなんて18年間生きてきて
なかった
だけど、三ヶ月前くらいからたまに
起こされるようになった
決まって弟や妹に呼ばれる
うちは4人家族だからいないはずなのに。。
そんなことが続くから最近は寝不足だった
いつものように学校に行くと
「ユウちゃん。今日も今日とても眠そうやね。」
「あー輝紀か
お前は相変わらず、朝から能天気だな」
「なに?褒め言葉?」
「まぁそう思うならそうじゃね」
「へーユアに言いつけるよ」
「やめよ!!?」
にっこり笑った輝紀が自分の教室に行った
はぁ。なんだったんだ。
そんなことを思い机に着き寝ようと思った時、、
「優馬ぁ?なにしとるんや」
「真琴ぉ〜?どうしたん?」
「餌やり当番やろが兎んとこ行ってこいよ。」
あ、、
「お前完全に忘れとったな。
香澄が先に言ってたぞ」
「すまん。ちょっと行ってくる」
「おう。いってら」
校舎を出て裏に行こうと駆けるとき
「お兄ちゃん。」
ん、また聞こえ…?
君が言ってたんだ
………そうか
君の声だったんだ。