友達
友達? 友達って不思議 突き詰めれば
他人なのに 状況や環境 親密度によって
呼び方も変わる。
初めて会った初対面の頃は、クラスメイト
そのうちだんだん 会えば挨拶程度は
交わす友人となり そうして月日が経つ頃には お互い胸襟を開く無二の親友に
なったり また冒険を共にする相棒に
なったり 悪戯の共犯者を気取る悪友に
なったり また命を預ける戦場に
放り出されれば お互い苦楽を共にし
命を掛け合う戦友になったり
此処まで一生の友を得る事は、あまり無いし難しいだろう
そんな友にもし出会えたなら僕は、
一生を賭けて大切にするだろう....。
ココロオドルの続き
行かないで
10月31日
ハロウィン 皆 思い 思いの仮装を
楽しむ日 かぼちゃお化け
魔女 悪魔 吸血鬼 それぞれの仮装に
着がえるメンバー
ナイト 吸血鬼
ミーナ 悪魔
シズク 魔女
ハイネ かぼちゃお化け
ハロルド ネクロマンサー
マリア 死霊術士
「ハイネ 本当にその仮装で良いの?
顔見えないよ」とナイトが問いかけるが
「はぁ 何でこんな奇抜な格好だけでも
嫌なのに顔見せるとか拷問かよ!」
「でもハイネ吸血鬼 僕より似合うと
思うなあ....今からでも交換する?」
「断る!!」と男性陣がお互いの格好を弄って
いる横で女性陣は、「シズクとっても可愛いわよ!」「ありがとうミーナ 綺麗だよ!」とお互いの仮装を褒め合っていた
「っていうかハロウィンって何すんだ...」
ハイネ ハロウィンなんかやった事が無いので勝手が分からない 嫌 子供の頃に
両親からお菓子を貰った記憶があるような
ないような....
「子供達お菓子をあげよう」とネクロマンサー ハロルドが言う
「局長 違います まずお菓子を貰う方から トリックアトリートと言うんです」
「そんなこと言わなくてもちゃんと此処に
準備してるのになあ....」とハロルド
テーブルに広げたお菓子を両手で指し示す
(って言うか局長達....顔にハロウィン仕様のメイクをしてるだけでいつもと格好
変わんねぇんだけど....)とハイネが心の中で
思っていると....
「そうだ!!お菓子をあげる代わりに
私にそれぞれ悪戯をしてくれないかい?」
「悪戯?....」シズク ナイト ミーナが
それぞれ首を傾げる。
「局長 確か悪戯は、お菓子を持って無くてあげられなかった人が受ける物では?」
「良いじゃないか だって絶対私は
お菓子を準備するって決めてたし
絶対皆にあげるつもりだったし....
だったらその見返りに私に悪戯をしてくれ
ても良いだろう....」
何故か悪戯=罰ゲームを嬉々として受けたがるハロルド
「悪戯って....何をすれば....良いのかなあ」
シズクがハロルドに質問する。
「こんな事もあろうかと色んな悪戯を
籤にしてみたんだ さぁそれぞれ順番に
引いて見てくれ!」
ハロルドが紙製の真ん中に丸い穴が
空いた箱を用意する。
(何でそんなもの用意してんだよ...)とハイネ心の中で突っ込む
「じゃあまず最初は、シズク君引いてくれるかい?」最初に指名されびくりと背中を
震わすシズク「は....はい....」シズク
おそるおそる箱に手を伸ばし穴に手を入れる。
そうして出て来た紙を恐々開くと....
書いてあった文字は、....
【デコピン】シズクその文字を見て目を
丸くする。
「おお~シズク君悪戯の定番を引いたね
じゃあおでこに頼むよシズク君!」と
ハロルドシズクにおでこを差し出す
シズク一歩 後ずさり「痛そう 駄目 怖い」シズク目を瞑り拒否する。
「大丈夫だシズク君 遠慮しないで思いっきり来て良いよ」シズク涙を流しながら
親指と人差し指をくっつけてハロルドの
おでこに向かって指を弾く
ピッと小さい音が鳴っただけでデコピンの
衝撃は、あまりおでこに来なかった。
シズクは、「ごめんなさい....」と言って
おずおずと下がる。
ハロルドはそんなシズクににこにこしていた。
次は、ミーナ その次は、ナイトだった
ミーナの引いた紙は、....
【ビリビリ電流ペン】ペンのスイッチを
入れると持った人の手に軽い電流が流れると言う物 「本当に良いんですか?」
「いつでも良いよ!ミーナ君」
ミーナがペンのスイッチを入れると....
ビリッとハロルドの腕に電流が走った
「う~んこれは電気マッサージみたいだ
おかげで慢性的な肩凝りが直ったよ!
逆にありがとう!ミーナ君」
続いてナイトが引いた紙は....
【風船パニック】相手の耳元で風船に針を
刺して割ると言う物
ナイトがハロルドの耳元で風船に針を刺して割るとパアンと大きな音が響いたのに
またもやハロルドは、にこにこしていた
逆に大きな音の煽りを受けて
「うう~っ ふぇっうっぐすっ....」シズクの方が怖くなってしまい泣きそうに
なっていた。
それを見ていたハイネは、面倒くさくなる
前に方向転換してその場を逃げ出そうと
していた。
しかし「おやおやハイネ君ちょっと待ってくれ 行かないでくれ次は、君の番だよ」
引き留められて渋々振り返るハイネ
いつもだったら気付かれずに逃げられるのに今日は、かぼちゃお化けなんて言う目立つ仮装のせいで早々に気付かれてしまう
仕方がないのでハイネは、心の中で
突っ込んでいた事をハロルドにぶちまける
「これ何がしたいんだよ さっきから局長が微動だにしねぇから悪戯しても全然
もりあがらねェんだけど....」
「うん そうなんだハイネ君 問題はそこ
なんだ実は私は、あまり驚きと言うものを
昔からあまり感じなくてね試しに信頼している皆に悪戯をされてみたら驚きを感じられるかなあと思ったんだけど無理だった
みたいだ.....非常に残念だよ....」
(何のこっちゃあ....)ハイネが心の中で
呆れていると....
ガンッとハロルドの後頭部に凄い衝撃音がした。
四人は、その光景を目の当たりにして目を
丸くした。
見るとマリアが死霊術士の仮装の杖で
ハロルドの後頭部を叩いていた。
ハイネは、(あの杖今の今まで握ってなかったよなあ しかも凄い音がしたと言う事は、あれは、仮装用の杖じゃ無くて....
バインダー用の武器 局長 今ので死んだんじゃねェ....)
ハイネおそるおそるハロルドを見る
「マリア君今のは、驚いたよ!」
「お役に立てて何よりです」
マリアは、無表情でハロルドを一瞥すると
そのままハロルドを無視しツカツカと
シズクの所までお菓子を持って歩いて行く
「シズクちゃん怖がらせてごめんね
これ皆で食べてね!」
シズクは、風船の音に驚いてから
さっきから泣きっぱなしだったのだが
マリアにお菓子を貰い涙が引っ込み
「ありがとう」と微笑んだ
こうしてハイネ達はこのチームの力関係を
目の当たりにし今後マリアを怒らせる様な事は、絶対にしないと誓うのだった。
どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空とどこまでも続く青い海 まるで上空と地上の境目が無くなった様に続く海と空
そんな天気の中 私達は、海に小さな船を
浮かべて釣りに来ていた。
私は、釣りは、全くの初心者だが
釣り好きの友達の釣りツアーに
面白そうだなあと言う理由で何も
考えず参加した。
さっきから釣り竿に餌を吊り下げて海に
投げ込んで待っているが一向に何も
掛かる気配が無い
(まぁ初心者なんてこんなものか...)と
半ば諦めていると....
急に竿がピクリと反応した。
友達が「引いてるよ」と教えてくれたが
私は、何が何だか分からず軽いパニックを
起こす。
どうすれば良いか分からないのに
釣り竿に物凄い圧が掛かる。
友達も手伝ってくれて何とか踏ん張るが
力を抜くと海に体が放り出されそうだった。
「凄い 大物だよ!」友達の一声に
私は、逃がしてなるものかと意地になり
バタバタと藻掻く獲物と汗を掻きながら
格闘して....リールを巻いて....
そうしてついに....ザパアッと大きい魚が
一瞬持ち上げられ 銀の鱗が太陽に反射されキラキラと輝き雲一つ無い空を泳いで
いる様に釣り糸に持ち上げられ網にその身を覆われた。
数人の友達は、「やったね!」
「凄いじゃん!」と褒めてくれるが
私は、初めての衝撃に暫く口をぽかんと開けていた。
そうして遅れて笑いが込み上げて来て
思わず右手をピースしていた。
そして私達は、大きな魚を中心にして
みんなで写真を撮り秋晴れの大空の下
思い出の一枚をカメラに記録したのだった。
衣替え
今年の衣替えは、まだしてない
秋のはずなのに夏日と言われまだ半袖を
しまえないでいる。
かと言って夜は、急激に寒くなり
長袖も少しずつボックスから出し始めて
いるが本格的な衣替えは、まだ手を付けられずにいる....。
声が枯れるまで
ある男子高校生達の日常会話
「いやあ~盛り上がった 盛り上がった」
「どぉいにづゅうい~だった」
【訳】大いに有意義だった
「お前声が枯れ過ぎて何言ってんのか
良く分かんねぇんだけど....」
「をんあひなずっへもぉ~ふぃあひ~」
【訳】こんなになっても悔い無し
「お前カラオケで歌いまくって声枯らすって....馬鹿だなあ....」
「あんどへもひえっ」
【訳】なんとでも言え
以上カラオケで歌いまくって盛り上がった
男子高校生達の帰り道でした。