どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空とどこまでも続く青い海 まるで上空と地上の境目が無くなった様に続く海と空
そんな天気の中 私達は、海に小さな船を
浮かべて釣りに来ていた。
私は、釣りは、全くの初心者だが
釣り好きの友達の釣りツアーに
面白そうだなあと言う理由で何も
考えず参加した。
さっきから釣り竿に餌を吊り下げて海に
投げ込んで待っているが一向に何も
掛かる気配が無い
(まぁ初心者なんてこんなものか...)と
半ば諦めていると....
急に竿がピクリと反応した。
友達が「引いてるよ」と教えてくれたが
私は、何が何だか分からず軽いパニックを
起こす。
どうすれば良いか分からないのに
釣り竿に物凄い圧が掛かる。
友達も手伝ってくれて何とか踏ん張るが
力を抜くと海に体が放り出されそうだった。
「凄い 大物だよ!」友達の一声に
私は、逃がしてなるものかと意地になり
バタバタと藻掻く獲物と汗を掻きながら
格闘して....リールを巻いて....
そうしてついに....ザパアッと大きい魚が
一瞬持ち上げられ 銀の鱗が太陽に反射されキラキラと輝き雲一つ無い空を泳いで
いる様に釣り糸に持ち上げられ網にその身を覆われた。
数人の友達は、「やったね!」
「凄いじゃん!」と褒めてくれるが
私は、初めての衝撃に暫く口をぽかんと開けていた。
そうして遅れて笑いが込み上げて来て
思わず右手をピースしていた。
そして私達は、大きな魚を中心にして
みんなで写真を撮り秋晴れの大空の下
思い出の一枚をカメラに記録したのだった。
10/24/2024, 12:50:11 AM