20歳になって初めて成人式のために
見慣れないおめかしをした
綺麗に綺麗に
「もう大人やなぁ」と
誰も見てくれない、目線さえくれない
みんなの話し声や笑い声
何のための厚化粧?
大人になった日だからって
昔と今の自分は変わらない
せめて最後にクラスメートに会うなら
今の自分に誇りをもって堂々と歩きたい
おめかしなんかしなくていい、
背伸びなんかしなくていい
小刻みに怯えなくていい
昔の私は正しかったんだって
皆に堂々と見せつけてやるんだ
昔いじめたあいつらに
心と気持ちがないと
冷たい男だと言われる
豊かな心があったって
いつかはきっと感情的な女だと言われる
何がなんだかよくわからない
何がよくて何が駄目か
その基準は何なのか
この話しは嘘か誠か
心の奥底では何が見えるのか
悪口、妬み、嫉妬、恨み
なのか
気持ち悪いぐらいの思考と絶望的な現実で
心が痛み、優雅に引き裂かれていく
心と心が通じあったって
いつか糸のようにプツンすぐ切れるんでしょう ?
何も言われずに、何も考えずに
決まった口取り、計算済みの応答
何も感じずに、傷つかずに
どんな花を見たって
嬉しい
悲しい
辛い
苦しい
喜怒哀楽全て消えてほしい
幸せを感じることより
傷つくことが多い
何も感じない自分が欲しい
まるで、あの
ロボットのように
君が私を強く引いた
たった一本の手首をしっかりと引いて
弱々しくてたどたどしい私の体を力一杯引っ張った
君が男で彼氏ならばどれくらい頼もしいことか
「早く、渡ろうよ、あんた引かれるよ」
彼女は怒りっぽく言う
「ちょっ、ちょっと待って」
「猫が、、、」
「???」
彼女はごくりと息をのむ
「あの猫可愛い、、、寝てる、よぉ?」私は上目使いにしゃべる
「くだらな」
彼女はそう言って私の手を強く握った
「待って!!一枚パシャリたい」
「ダメ!!」
彼女は今日も手を握る
強く、そして強制的に
「三っ河せんせー、捕まえたよ❗」
トルコ行進曲に沿って
猫が病院を逃げ出そうとしている
天国と地獄の曲に沿って
ネズミが一心不乱に猫から逃げきろうとしている
嵐の中で彼女は怪しげな旗をふっている
たった今私は、
彼女によって塾に駆り出されるのである
「手を繋いで」、、、?
タイトル当たっているでしょうか、、?
塾に行くときってどうも足が止まってしまうんですよね、、、
読んでくださる皆様へ
長いでしょうに読んでくださりありがとうございます
Thank you です
この先もまる子を宜しくお願いします
お母さん
私を産んでくれて「ありがとう」
お父さん
今まで私を大切に育ててきてくれて「ありがとう」
お父さん、お母さん
こんな私で「ごめんなさい」
私と妹は逆さまだ
成績優秀スポーツ万能
おまけに美少女でクラスの人気者
欲を言えばヘルマン・ヘッセが書いた小説「少年の日の思い出」に出てくるエーミールのような非の打ち所の無い人間
そんな私と妹は180度違う
できそこの無い私と、地頭の良い妹
だから比べられると辛かった
「ひなちゃん、はるちゃんを見習いなさい」と
そこで私は願った、せめて性格は勝ちたかった
どうか、威張り屋で生意気でありますようにと
しかしその答えは勢いよく予想を反した
「お姉ちゃんも頑張ってるよ」と
無邪気な笑顔でそう発した
あぁ、眩しくて何も見えない
私はきっと今泥だらけだ
私は妹には何も勝てない、、
唯一親を振り向かせる何かがない
私は生きててなんの価値があるの?
どんなに頑張っても、全部輝かない
どんなに礼儀正しく、優しくそして丁寧に接したって
友だちは一人もできない
そんなある日、一人の男性がこう言った
「頑張っている君が好きだ」と
そのときは、純粋にとても嬉しかった。
だけど、それ以上に恐怖を感じ取れた
また、取られるのではないかと
あなたと一緒に行動するのが嫌い
近寄るのも嫌い、誰か
見るのも嫌い、辛い
口取りも顔も笑顔も嫌い、助けて
私が私を守るために
たとえ私が居なくったって、あなたの周りには人がいる
お願いだから手をさしのべないで
これ以上私を傷つけないで
本当は私の内面が悪いけど
あなたの純粋さが私を傷つけた
神様、世の中こんな残酷で苦しいことってあるでしょうか?
もしあなたと私が一緒ならどれくらい泣き叫んで喜んでいたことでしょう。
「逆さま」は見えにくい
だから嫌いなの、180度は