君が私を強く引いた
たった一本の手首をしっかりと引いて
弱々しくてたどたどしい私の体を力一杯引っ張った
君が男で彼氏ならばどれくらい頼もしいことか
「早く、渡ろうよ、あんた引かれるよ」
彼女は怒りっぽく言う
「ちょっ、ちょっと待って」
「猫が、、、」
「???」
彼女はごくりと息をのむ
「あの猫可愛い、、、寝てる、よぉ?」私は上目使いにしゃべる
「くだらな」
彼女はそう言って私の手を強く握った
「待って!!一枚パシャリたい」
「ダメ!!」
彼女は今日も手を握る
強く、そして強制的に
「三っ河せんせー、捕まえたよ❗」
トルコ行進曲に沿って
猫が病院を逃げ出そうとしている
天国と地獄の曲に沿って
ネズミが一心不乱に猫から逃げきろうとしている
嵐の中で彼女は怪しげな旗をふっている
たった今私は、
彼女によって塾に駆り出されるのである
「手を繋いで」、、、?
タイトル当たっているでしょうか、、?
塾に行くときってどうも足が止まってしまうんですよね、、、
読んでくださる皆様へ
長いでしょうに読んでくださりありがとうございます
Thank you です
この先もまる子を宜しくお願いします
12/9/2023, 4:35:55 PM