等速

Open App
4/22/2026, 7:21:12 PM

“たとえ間違いだったとしても”

彼は快晴の空に誓って死んでしまいました。
どうしても都合が悪かったようで。

そんな子だったんだ、と納得しようと脳は動きます。

一人一人精神の許容量は違います。
彼はきっと許容量が他とは格段に少なかったのでしょう。

快晴のような明るさもどこか不自然だったのでしょう。
弱音を吐かないその心持ちも異常だったのでしょう。

それが本人には当たり前になっているから
だから死んでしまったのでしょう。

いや、嘘だ。
彼は物静かで明るくはなかった。
弱音も吐いていたが周りには届かなかった。
彼の見る世界と彼以外が見る世界は違いすぎる。

死人に口なしとはよく言ったもんだ。
彼自身から語られなければ憶測になるかもしれない。
そんな矛盾ばかり気にしていては、
私もいつか飛び降りてしまうのだろうか。

4/22/2026, 9:07:04 AM

“雫”

雨が降った。
傘を持っていなかったから濡れるしか無かった。
事情も何もかも無視して強くなっていく。

ツイていない日々
終わってる人間関係
最悪の人間性

全部嫌になった。
家の中の人、傘を差す人、雨宿りをする人
全てが憎たらしく思えてきた。

最初から違った。
凡人に気持ちなんて分からない。
どうしようもない速さで沈んでいく。
この空白を埋められる者はいないと思い知っていく。

4/18/2026, 10:20:17 AM

“無色の世界”

世界に色など存在しない。
光の波長に勝手に名前をつけただけだ。
白黒だとかカラーだとか、
結局見ているのは同じなのだ。

何も変わっていない。
我々のみが変わっているだけだ。
宇宙に飲み込まれてみろ。
二度と戻れないくらい彩りを失うだろう。

ダイヤモンドが黒鉛に変わる頃、
きっと我々は死により宇宙に融けていく。
光を感じる術を失い揺蕩うだけだ。
そこに個としての意識などない。

生まれてきたことを後悔するのみである。

4/17/2026, 7:53:02 PM

“桜散る”

風情があると言われた。
儚くて消えてしまいそうだと。
神のように崇められた。
それほど綺麗では無いのに。

もしも私が花だというのなら
きっと周りの花の栄養を啜る生き汚い花だ。
綺麗な花も咲かせられないような花だ。

そんな私を崇めるなんて
邪神を神として宗教を開くのと同じだ。

だから死への片道切符を買ったのだ。
もう今世へは来れないように。
もう咲くことは無いように。

4/16/2026, 8:24:35 PM

“夢見る心”

Curiosity killed the cat.
...but satisfaction brought it back.

好奇心は猫をも殺す。
…しかし満足がそれを生き返らせた。

9つの命があるといわれる猫でさえ、
強すぎる好奇心に殺されてしまう。
だが、危険を冒してでも
探求、納得することには価値があるということ。

理想を語るだけではただの無能だ。
夢想家は結局脳内で完結してしまうからだ。
その理想にいかに近づけるか、
そこにその人の能力が問われるのだ。

ひとつ叶えばまたひとつ叶うと思ってしまう。
他人の気持ちなんて分かるはずがない。
だから自分を酷使してでもその理想を追い求める。

きっとそれでは現実を過剰に理解してしまい、
理想が到底無理な話なのだと気づいてしまう。
希望に満ち溢れていた理想が
現実味を帯びて塗り替えられていく。

大人になるとはそういうことだ。
歳をとって理想をつまらなくした人間の成れの果てだ。

Next