SHADOW

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11/27/2024, 6:51:20 AM

微熱

顔が熱い。
そう思って体温計を取りだして測ってみた。
ピピピ!と機械音を鳴らす。
『38.9°』
うん!微熱だ!学校行こう!
立ち上がった瞬間ふらっとしたが気のせいにした。

学校に着いた頃には身体は悲鳴をあげていた。
身体は熱いし怠い。
多分熱が上がっているのだろう。
机がひんやりして気持ちいいと感じてしまうほどだ。
あーぁ…こんなことになるんだったら休めばよかった。今頃後悔しても遅い後悔をした。

11/25/2024, 1:12:56 AM

セーター

寒くなって来たから、セーターを取り出す。
取り出したセーターはもう…色褪せている。
分かっている…セーターをくれた君はもう居ない。
君がくれたこのセーターは、何年経っても捨てられずにいる。
所々ほつれてもいるし、首元や手首の辺りもヨレヨレになっている。
いつかは捨てなきゃいけないけど、君の事を忘れたくないから…捨てられない。
だからこうして、毎年着てしまう。
嗚呼…また僕にセーターをプレゼントして欲しい。

11/14/2024, 11:15:10 AM

秋風

拝啓 
      最愛の人だった貴方へ

紅葉がより色づき、散ってゆく今日この頃。
私と貴方が出会ったのは、今日のように秋風が冷たく頬を撫でていく日でした。
あの日は、貴方が一人寂しく温かい紅茶を飲んでいた時に、貴方が私に話しかけてきましたね。
その時の私は、貴方に惚れて溺れ始めたのでしょう。
付き合い始めは、互いがすれ違いを起こしたり、上手くいかない事ばかりでしたね。
喧嘩した時は、同時に謝って笑い合いましたね。
あの時のことを、昨日の出来事のように感じます。
またあの時に戻りたいなって思います。
もう無理だって分かっています。
私の代わりにいってしまったのですから、もう会う事なんてできませんよね。
いつかまた逢えたのなら、私とまた一緒に時を過ごして欲しいです。

                     敬具

            時を共に過ごした人より





最後の方になると、涙の跡がついていた。
「もう…湊は…僕だって会いたいよ…」
黒い服を着た人が僕にこれを渡した。
黒い人は相変わらず、僕に聞く。
「このあと、どうしますか?」
その質問に僕は…

11/13/2024, 11:18:30 AM

また会いましょう

「…ねぇ。もう行っちゃうの…?」
俺は彼の服の裾を緩く掴みながら、小さい声で彼に伝える。彼は何も言わずに頷く。
俺が悲しそうにしていると、彼は優しく頭を撫でてくれた。顔を上げると、彼もまた悲しそうな顔をしていた。何も喋らない彼を見て、俺は「やっぱり喋ってくれないのか…」と俺が涙を堪えながら言う。
そんな俺を見て彼は、掠れた声で俺に最後の言葉をくれた。

「…めん…ね?オレの…こと、最後ま…で、
アイして…くれた。もう…時間、そろそ…ろ、
行くね?いつ、か…また、会い…ましょう。」

彼は花々が咲き乱れる道を歩いていく。
だんだんと見えなくなっていく彼の背を眺めていると、俺の意識が遠のいていくのを感じた。

目が覚めると病院のベットで寝ていた。
「…病院?…あっ…そっか、俺を助けてくれたんだ。
あれ…?あの人誰だったけ?」
忘れちゃいけない。そう思っても消えていく記憶。
だけど好きだった、愛したはずなのに。
涙が止まらないな。なんでだろう。

ふわりとシオンの香りがした気がした。

11/12/2024, 1:06:20 PM

スリル

「ねぇ?ここから向こうに飛ばない?」
そう言って俺の方を見ている。
いやいや…何を言っているんだ?
ここからあっちまで、かなりの距離がある。
俺が困惑していると、彼は俺の少し後ろにいた。
「本気でやるん?」俺が心配そうに聞く。
彼は「そうだよ?スリルがあって楽しそうじゃん!」
俺の心配を他所に、彼は助走をつけ走り出す。
勢いよく飛んだ彼の目は、キラキラと輝いていた。

ドサッ!

痛そうな音がしたので、音のした方を見る。
「いたた…あはは!見て!凄くない!
俺こんなに飛べるんだね!」
彼が楽しそうに笑う。
「ほんと…毎回凄いことするよね…」
俺は呆れながら、彼の元へ向かう。

いつまでも彼と笑っていたいな

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