紅茶の香り
彼女は久しぶりの休暇を取った。
最近仕事ばかりしていたそうだ。
何もすることがない彼女は、街中を散策する事にした。
書店、洋服屋、アンティークショップ、フォトショップ....、色々な店が所狭しと並んでいる。
彼女は何となく違うなと思っていた。
しばらく散策していると、良い香りが広がってきた。それは紅茶の香りだった。彼女は紅茶が好きなので、香りだけでもどんな紅茶なのか当てることが出来た。
彼女は、香りにつられてカフェに入っていった。
カフェに入り、店員に紅茶とシフォンケーキを注文した。
彼女は届いた紅茶を1口飲んだ。
しばらく紅茶を飲んでいなかった彼女は、紅茶の風味を楽しんだ。
ふと彼女は昔の恋人の事を思い出した。
自分の好きな紅茶を淹れてくれたな、と思い出に浸っていた。
彼女は紅茶とシフォンケーキを十分楽しんだ後、会計を済ましカフェを後にした。
愛言葉
付き合って5年経った恋人たちのお話です。
2人は大学生の時から付き合っていました。
今日は2人が付き合って5年目の記念日だそうです。
彼女は仕事が早く終わり、いつもより豪勢な料理を
作って彼の帰りを待っていました。
彼は彼女が好きな薔薇の花を買って帰りました。
彼の手の中には9本の薔薇の花がありました。
彼女は玄関の戸が開く音がして、彼を迎え入れました。
彼は彼女に買った薔薇の花を渡しました。
彼女は嬉しそうに薔薇の花を受け取ると、すぐに花瓶に薔薇を生けました。
黄色い薔薇とダークピンクの薔薇が、彼女の手で生けられるのを彼はずっと見ていました。
2人は彼女の手作り料理を食べた後、ゆっくり長い夜を過ごしていました。
ふと彼が彼女に言いました。
「ずっと貴方と一緒に、
この先も歩み続けたいです。」
黄色い薔薇《愛》
ダークピンクの薔薇《愛を誓います》
友達
友達って沢山いる人が素敵な人ですか。
それとも
友達は少ないけれど、
一人一人を大切にできる人が素敵な人ですか。
どちらも素敵な人だと思いますよね。
だけど
今いる友達は心から友達って言えますか。
本当はお互い嫌いな一面もあるともいます。
それは生きてる人誰でもそう思います。
ですが
互いを認められる存在が1番だと思います。
互いが互いに、自分に合わせようとして傷つけ合う
事なんてせずに
互いが互いに尊重出来ると1番良いですね。
いかないで
僕は今彼女を見ています。
彼女は僕の婚約者でした。
将来は確実に僕と結婚すると言うぐらい、僕たちは愛し合っていました。
そんな彼女は今涙を流している。
僕は、そんな彼女の頭すら撫でられない。
むしろ触れられないと、言った方が正しい。
-数年前-
「ねぇ、将来は絶対__君と結婚するんだ。」
彼女は僕に言った。
僕は彼女が好きな、青紫色の桔梗の花束を渡した。
彼女は嬉しそうに花束を受け取った。
「嬉しい....。絶対大切にする。」
彼女はやっぱり、青紫色の桔梗が似合う。
「僕も将来はやっぱり貴方と結婚したいです。」
《本当に....
幸せな時間は長く続かないものなんですね》
-数年後-
僕は現代の医療では難しいと言われている病気になってしまいました。
しかもその病気は何も感じので、かなり進行していたみたいです。
僕は雷に打たれたような気持ちになりました。
まず彼女にどう伝えようか
家族にどう言えばいいのか
義両親にも
そのような思考がグルグルと頭の中で渦を巻いていました。
僕は彼女、家族、義両親に、主治医に言われた事を正直に言いました。
彼女は泣き崩れ、家族は絶望した顔をし、義両親は顔を真っ赤に染めていました。
お義父さんは僕の顔に一発平手打ちをしました。
僕と彼女と家族は何が起きたか一瞬分かりませんでした。お義父さんは僕に言いました。
「お前はそんな奴だったのか!自分の体の異常に気づかんとは!娘も大切だが、お前も大切な息子なんだ!」
お義父さんのその一言で涙が出ました。
こんな僕でも、出来損ないの僕でも認めてくれる人がいる事が嬉しかったです。
その後は正直覚えていません。
覚えている事は、毎日彼女が来てくれたり、家族・義両親が来てくれました。
ですが、僕の病気の進行が早いのか、僕は日に日に痩せていきました。
他にも髪が抜けたり、血を吐いたり等がありました。
僕は最後の日彼女と少し話をしました。
「ごめんなさい....。こんな人で....。君は僕の事を忘れて、他の人と幸せな人生を送ってほしい....。」
彼女は嫌だ!なんて言っていました。
彼女は暫く黙っていたが、消え入るような声で言った。「....来世では絶対....一緒がいい....。」
僕は嬉しさに涙が出た。「勿論....です....。」
僕と彼女は指切りをした後に、僕は息を引き取りました。
僕は意識が遠のく中でこんな声が聞こえたような気がしました。
「私を置いていかないで」
青紫色の桔梗の花言葉
《永遠の愛》・《変わらぬ愛》
どこまでも続く青い空
僕は今高校2年生
今授業中
今日は進路について考えている
僕はやりたい事なんてない
授業中窓の外を
見てぼんやり見ていると
先生が僕の頭を小突く
「そんなぼんやりしてて良い将来にならんぞ!」
そんな事を言われた
やりたい事なんてないのに
昼休みの時
屋上に行って
空を眺めた
僕は持って来た
白い紙を紙飛行機にした
そしてあの空に向かって飛ばした
どこまでも続く青い空
に向かって紙飛行機は
一直線に飛んで行った