保守 書き途中
二次創作 文豪ストレイドッグス
『もしも、屋上から夢主が落ちてきたら彼ら(太宰、乱歩、敦、国木田、中也、芥川)はどうする?』
足を滑らせて、真っ逆さまに落ちていく貴方。異能力でダメージ軽減は出来ますが、骨折は避けられない!
誰か! 受け止めて〜!!
太宰治
「酷いじゃないか! 投身自殺なんて……どうして誘ってくれなかったんだい?」
受け止めてくれるものの、投身自殺しようとしていたと誤解。誤解? いえ、わざとです。
受け止め方はとてもスムーズに、優しくふわっと包み込むような……。
「気をつけたまえよ?」
耳元でボソッと囁いて注意してくれます。
江戸川乱歩
「今日は屋上行くなよー」
そもそもこの人は原因に近づけない。けれどそれだとつまらないので、落ちましょう。
「だから言ったじゃん。罰として1週間お菓子奢りね」
ぶーぶー言いながらしっかり受け止めてくれます。アニメ5期で意外と身体能力高かった乱歩さん。ちゃんと筋肉もあって、(男の人だなぁ)と感じますね。
中島敦
「あわわわわ!? 大丈夫ですか!? 何か悩み事があるなら聞きますよ?」
投身自殺しようとしたと勘違いする敦くん。こちらは本当に思ってる。事情を説明すると、「良かったぁ〜。でも、何かあったらいつでも相談してくださいね!」
君はどこまでも優しいね。虎化して受け止めてくれます。フワフワの毛が気持ちいい。
国木田独歩
「お前は! 何をやってるんだこの馬鹿!!!」
受け止めて貰ったあとたっぷり怒られます。そしてこちらも投身自殺しようとしたと勘違い。違うんだよ。ちょっと足を滑らせたんだよ。と弁解すると
「そ、そうか。俺の勘違いか、すまん。しかしだな……」
あー。また始まっちゃった。けどこれはあなたの事を凄く心配してるから。
中原中也
「何やってんだ、あぶねぇだろ」
重力操作で難なくキャッチ。きっと足でも滑らせたんだろうなー。と分かってるから別に目立って心配はしない。けど、危なっかしい奴だなー。俺が守ってやらなきゃなー。とは思う。
「お前、暫く俺から離れんなよ」
あわよくばこのまま自分のモノにしちゃいたいなぁ。なんて考えてる。母性本能よりも独占欲の方が少し強め。
芥川龍之介
「……愚者め」
散々罵倒はすると思う。けど、受け止め方は優しかったし、その後もなんやかんや怪我の心配をしてくれる。
「……何かあったか?」
あちゃー。こちらも勘違い。違うんですよ、ちょっと足元を見ていなくて……。と言えば
「馬鹿だな」
はい。おっしゃる通りです。けれどその顔には少し安堵の色が……。
お題:逆さま
2023 12 09
二次創作 文豪ストレイドッグス
『夢主が「寝たくない……」と言ったら彼ら(新旧双黒)はどんな眠れないほど〜な夜にしてくれる?』
中島敦『眠れないほどお腹いっぱいな夜』
「じゃあ夜更かしして夜食にお茶漬けでも食べよっか!」
沢山お茶漬け作ってくれる。貴方が食べきれなくても彼が残りを食べるのでモーマンタイ。
しかし、深夜テンションでいつもよりテンション高め、お腹の容量多めな貴方はついつい食べ過ぎちゃう。
太宰治『眠れないほど話し込む夜』
「奇遇だね。私も眠れないんだ。そうだ、私たちの未来の話でもしようじゃないか」
将来の話について語り合う。明日はこんなことがあるね。来週デート行こう。なんて直近の話から、式場はどんなのが理想? 40年後の私たちはどうなってるかな。と先の話まで。
芥川龍之介『眠れないほどなんてない。無理矢理寝かす夜』
「明日に響く。寝ろ」
これは心配から来た寝ろ。ポートマフィアはブラックだから寝れる時に寝ておかないと損。寝れないなら強制的に寝かすまで。優しめに手刀を打ち込まれて気絶しておやすみなさい。きっと起きたら美味しい朝ごはんが待ってるよ。
中原中也『眠れないほどなんてない2。もはや眠らせて欲しい夜』
「そうか。ほんとに寝なくていいんだな? じゃあ仕事しろ」
貴方が寝たくないと自分の意思で言ったから遠慮なく仕事させる。まさかこうなるとは思ってなかった貴方。けど、何回か「大丈夫か?」と気にかけてメガシャキ置いていってくれる彼にキュン。頑張って仕事終わらせて休み勝ち取ってデート行こうね。
お題:眠れないほど
2023 12 06
二次創作 文豪ストレイドッグス
『仲間が死んだ現実が受け入れられず逃げてしまう夢主』(死ネタ注意)
探偵社の中が少しだけ広くなったような気がする。気の所為かな?
「太宰ー! この仕事太宰のでしょ? 私に押し付けないでよ」
太宰はソファーの上で横になっている。
「……」
「無視かい! ったく、貸し1ね」
「国木田くーん。私の代わりに太宰怒っておいて」
国木田くんはPCから顔をあげようとはしない。
「……」
「無視すんな〜。仕事に集中しすぎー」
「あの、𓏸𓏸さん」
「どうしたの? 敦くん」
敦君は困ったような顔をしている。
「あー。太宰の馬鹿がなんかした?」
「えっと……その……」
「𓏸𓏸、少しいいか?」
敦くんは口を開きかけては閉じてを繰り返していた。急に乱歩さんが医務室から顔を出して手招きをする。
「ごめん敦くん、また後で。太宰、ちゃんと仕事しろよー」
医務室に入るとそこには乱歩さん、与謝野先生、福沢社長がいた。
「どうしたんです?」
「𓏸𓏸。現実を見ろ」
社長は私に向かって言った。
「はい? いや、現実は充分見てますけど……」
「単刀直入に言う。太宰と国木田の死から目を背けるな」
乱歩さんが冷ややかに言った。
「何を言ってるんですか? 太宰だって国木田くんだってそこで仕事してるじゃないですか」
「認めたくない気持ちは分かるよ。でも、死んだのは事実なんだ。夢を見るな」
与謝野先生まで……。
「私は現実を見てます! 彼らが死んだなんて、そんなこと……」
「なら今一度社内を見てみろ」
そう言って社長と私は社員たちの元へ向かった。
「ほら、太宰も国木田くんも生きて……」
あれ? 2人が居ない。
「うーん。仕事にでも行ったのかな」
「𓏸𓏸さん……。」
敦くんが何か言ってる? いや気の所為か。
「にしても2人の机の上が綺麗すぎるな」
「𓏸𓏸、周りの社員を見ろ!」
急に社長が大声で私に言った。
「急になんです……か」
周りの社員は心配と怯えが入り交じったような顔をしていた。
「な、何? その顔」
「虚空に向かって話しているアンタを見てあんな顔になってるんだよ」
後ろに与謝野先生と乱歩さんがいた。
「皆、2人が死んだことを悲しんでいる。それはお前と変わらない。だが、皆はその現実を受け入れている。君だけが夢を見てるんだ」
「乱歩さん? 私は夢なんて……」
「思い返せば、2人の訃報を聞いた時君は誰よりも無反応だった。泣くことも笑うことも怒ることもなく、無だった。君はその時点で2人の死という事象を心の中で封印したんだ」
「2人は死んだんだよ。確かにね」
乱歩さんの最後の一言が決定打になった。
薄々気が付いていた。
2人が居ないこと。もう二度と会えないこと。
けれど、信じたくなくて気が付かない振りをしていた。
「もう……居ない……」
私の呟きは静まり返った社内に寂しく響く。
口に出したことで、それが現実であると実感してしまった。
「……っ……ううっ」
涙が溢れた。2人が死んでから1度も流れたことはなかった涙がとめどなく溢れる。
私は夢から覚めた。
現実は、酷く悲しくて残酷なものだった。
お題:夢と現実
2023 11 06
二次創作 文豪ストレイドッグス
『ひょんなことから太宰(22)のいる世界に来てしまった太宰(15)の世界の夢主』
先にこちらを読むことをオススメします⬇️
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「は? 何処ここ」
目を覚ますと、そこは知らない天井だった。この消毒液の匂いといい、真っ白な寝具といい、恐らくここは医務室か何かだろう。
「ああ。目が覚めたのかい?」
医務室のドアが開いて、蝶々の髪飾りをつけた女性が現れた。
「えっと、すいません。ここは一体……」
「ここは武装探偵社の医務室さ。急に社の天井からアンタが降ってきてね」
武装探偵社?? それって、未来の太宰が所属してるっていう、あの?
「多分、何らかの異能にやられました。あの……太宰っていますかね」
「太宰? 太宰なら、敦と一緒に任務に出てるよ。そろそろ帰ってくるんじゃないかい?」
この人、すごく話しやすくていい人だな。
「そうですか。あ、ベッドありがとうございました。もう大丈夫です。……その、差し支えなければ太宰を待っていてもいいでしょうか」
「構わないさ。アンタ、名前は?」
「𓏸𓏸です」
「𓏸𓏸? ……アンタまさか、太宰の先輩の𓏸𓏸さんかい?」
私のことを知っている? 太宰が話していたのかな。
「はい。その𓏸𓏸ですが」
「ちょ、ちょっと待っておいてくれ」
そう言って女医(恐らく)は部屋を出ていった。
程なくして、女医は「ちょっと、こっちに来な」と言って私をどこかへ案内した。
「皆。この人が𓏸𓏸さん。太宰の先輩だ」
そこには執務机があって、各々が仕事をしていた。恐らくここがメインなのだろう。
「はい。太宰の先輩の𓏸𓏸です。よく分からないけど、敵の異能で未来というか別世界? に来ちゃいました。とりあえず、太宰が触れれば解けるタイプの異能だと思うので、こちらで待たせていただきたくーー」
私が言い切る前に、目の前にひとがあつまってきた。
「あの太宰の手綱を握っていたとは本当か!?」
「昔の太宰さんってとんな感じだったんですかー?」
「「太宰さんのこと、どう思ってるンですか!?」」
「昔の太宰さんの話、私も聞きたい」
「そんなことより、君、お菓子好きー?」
「お、おう……」
一斉に喋らないで欲しい。お菓子好き? とかなんだその質問。
「こらこら、そんな一斉に喋っても分からないだろう? 1人ずつ喋りな」
女医さん!! あなたは私の救世主かもしれない!
「ーーとまぁ、ざっとこんな感じですかね」
私は事情を全て説明した。
ちょうどその時、探偵社のドアが開いた。
「ただいま帰りました……。あれ? お客さんですか?」
「敦君!! ギブギブ!! ちょ、本当に首締まってる! 締まってるからぁ!!」
「は?」
「つまり太宰は、こっちの世界では度々入水を繰り返してはこうやって連れ戻されている……と」
「はい……」
白髪の少年、敦君から事情を聞いた私は盛大なため息をついた。
「ごめんねぇ!? 敦君!! ほんっとにうちの馬鹿が!!」
「先輩、そんなに言わなくても……」
「更には、色んな女性を誑かして恨みを買っていると……」
周りの社員はその言葉でピシリと固まった。太宰の想い人である私がどんな反応をするのか恐る恐る見守っていた。
「いや、まあ別にそれはいいんだけどさ。いつか後ろから刺されるよとだけ言っておく」
「いいの!? 先輩、嫉妬とかしないの?!」
「嫉妬ぉ? なんで? 別に性処理とか敵の情報掴むために都合のいい女性見つけてるんだろ? 後にめんどくさいことにならなければ別にいいよ」
他の社員も太宰も唖然としていた。私、そんなに変なこといったかなぁ。
「太宰さん、苦労しますわね」
「そうだねナオミ。𓏸𓏸さんは人によっては沼るだろうからなぁ」
そんな声が聞こえたが無視無視。
「それに……太宰は結局私のことが好きなんだろう?」
私がニヤッと笑ってそう言うと、太宰は顔を赤くして俯いた。
「あの太宰を赤面させるだと!?」
「先輩……それは反則……」
「さて、それじゃあ私は帰ることにするよ。太宰、手を出して」
「……はい」
私は太宰の手に触れた。私の身体が淡い光と黒い闇に包まれる。
「太宰、それじゃあ。さよなーー」
「さよなら」という前に私は太宰に腰を引かれた。
「「「!?!?」」」
「んっ……!? えちょ、太宰!?」
「仕返し〜。先輩、さよならは言わないで」
太宰は笑顔でから離れた。手を振る太宰に、とりあえず私も手を振り返しておいた。
𓏸𓏸が居なくなったあとも暫くは社員(乱歩を除いて)は呆然としていた。
𓏸𓏸が元の世界に戻ってから、𓏸𓏸の顔は一気に真っ赤になった。
私、太宰にキスされた!? あの太宰にそんな勇気があったのか……。
この世界の太宰はそんな勇気あるのかなぁ。可能性は秘めてるか……。要注意だな。いつも1枚上手な私が負けるのは気に食わない! またあっちの世界の太宰に会いに行けるといいな。いや、行こう。社員さんたちと仲良くなりたい。
お題:さよならは言わないで
2023 12 05