兄貴の親友に恋した事がある
けれど、一回振られていた
彼女は居なかったけれど…
返事はアッサリしたもんだった…
「親友の妹には手は出せないよ」
ていの良い断り文句か…
ホントに親友と親友の妹を
天秤にかけた冷静な答えだったのか?
未だに本心は闇の中だ…
まあ、どんな理由であろうと
振られた事には変わりない
クリスマスの日…
親友(彼)は兄貴の部屋で楽しく
過す計画を立てたようだ…
壁1枚挟んで大好きだった彼がいる
私の部屋は真隣だった…
時々、笑い声が聞こえてくる
壁際に耳を付けて、隣にいる彼を
感じる…
「ちょっと、ストーカーみたいな
行動はおやめなさい…」
どこからか、こんな声が聞こえて
きそうな、怪しいクリスマスの夜を
過した、はかない私の思い出である…
深夜2時……娘が泣いている
「どうしたの?なんで泣いてるの?」
「サンタさんが来てない…」と娘
えっ…………やってしまった
あ〜…一緒に寝ちゃったよ〜…
ボ〜っとした眠気が一気に覚めた
「大丈夫よ…まだ、朝まで時間あるし
ねっ、ちゃんと寝ないとサンタさん
来ないよ」
ずっと泣いている娘を必死でなだめ
再度寝かしつける事にしたが…
……30分経過…「サンタさん来た?」
「まだ、寝てないの…早く寝なさい」
このやり取りは結局、朝の5時過ぎまで
続いた…
押入れに隠してあるプレゼントを
取りに行こうとすると、興奮して目を
覚まし…「サンタさんは…」と聞いてくる
やらかした私は一晩中睡魔と戦い
どうにかプレゼントを置かねばならず
やっと娘の寝息が聞こえたのは
もうすぐ夜が明ける前だった
あ〜…やっと寝た…
しかし、時期に起きる時間が迫っている
年1回の大事なミッションで寝落ちした
私の失態だが…キツかったなぁ
ホント、子供に夢を与え続けるのは
大人の忍耐と愛情の賜物だ…
そして、今日のイブの夜は…
娘が、サンタクロースに変身し
ミッションを遂行する
娘よ…寝落ちせず頑張って夢を
与えてあげてね。
3歳の時に絵本を買ってもらった
確か、おやゆび姫だった…
まだ、字は読めなかったけれど
本の内容と絵は鮮明に覚えている
今日、本屋さんに行った
この月末にポイントが消えると
お知らせが入ったからだ…
特にお目当ての本は無かったが
ポイントも勿体ないので店内を
ウロウロと散策してみた
「何かないかなぁ〜?」
その時、最近ちょこちょこ見ている
動画で、絵本作家さんを思い出した
「いい年して絵本もないかな…」
正直、ふと思ったが何だか気になる
もうすぐクリスマスだし、大人になって
から絵本なんて読んだ事がないのだから
この際、自分に絵本をプレゼントしよう
欲しい本は決まった…しかし…
自分で決めたのか?見えない力に誘導
されたのか否かww
まずは聞いてみよう…
「のぶみさんの、ノー厶……」
「あっ💦題名が長くて覚えきれない」
店員さんと2人で店内を探し無事に
発見し、購入した
ホントに大人になってから絵本なんて
買うとは自分でもびっくりww
何だかちょっと気恥ずかしくて、黙って
部屋まで持ち帰りさっき1人でしみじみ
読んでみた…
色々経験して、大人になってから今の
感性で読む絵本は子供の頃とは別物だと
素直に感じられた…
結果…
私から私への絵本のプレゼントは
とても素敵な時間を作ってくれた
柑橘系の香りは癒される
私は田舎暮らしだから
今年も沢山の柚子を頂いた
箱いっぱいの柚子を体重を
掛けて一生懸命に絞った
ちょうど一升瓶に収まった
後は取り分けた柚子で柚子味噌を
作り、ついでに柚子大根も作る
柚子は捨てるところが無い
皮は色々な料理のアクセントになり
種はアルコールにつけてしばらく
置くと、希釈し柚子ローションになる
搾り取られた中身は、ネットに入れて
お風呂のお湯につけるとお風呂場は
柚子の香りでいっきにアロマバスに
大変身し良い香りで癒される
こんな時、田舎暮らしも悪くないと
心底感謝で過す事が出来る
まあ、洒落た店もないし…
遊びに行く場所や店も限られているし
不便かと聞かれたら、これが当たり前
だから別に不自由ではない
キラキラした生活は知らないけれど
自分が満足していれば、これで十分に
幸せだと思える…
【今、私の願い事が
叶うならば翼が欲しい】
【この背中に鳥のように
白い翼つけて下さい】
【この大空に翼を広げ
飛んで行きたいよ】
【悲しみのない、自由な空へ
翼はためかせ行きたい】
言わずと知れた名曲の歌詞である
多くの人が、一度は口ずさんだ
歌ではないだろうか…
「大空」と「翼」
若い頃は、それほど歌詞をかみしめて
歌う事もなかったが、人生が長くなる程
しみじみと心に響くようになる
毎日、変わらぬ日常を生きながら
けれど、何だか少しの違和感を
感じつつ見て見ぬフリをする
何も覚えてはいないけれど、天を仰ぐと
何だかほっとするのは、自由な空から
舞い降りてきた…
そんな記憶が体の片隅に
刻み込まれているからかも知れない