娘が2人いる
この前生まれたはずが…
気がつけば2人ともアラフォーに
手が届くような年齢に近づいている
だから、私もいい年になった…
今も、2人が生まれた瞬間の映像が
目を閉じると鮮明に現れてくる…
初めて抱いた事も…初めておっぱいを
あげた事も…まるで昨日の事のようだ
赤子と母親…幼女と母親…少女と母親
ず〜っと、私は娘を守るのが役目だった
人としての常識や振る舞い…
2人が社会に出て困らぬように…
一生懸命に教えた…
だから私は、いつも一歩前を歩き
盾になって生きてきた…
それが、いつの間にやら親子ではなく
女同士として、とりとめもない話を
いつまでもしていられるようになった
まさしく今は横並びなんだろう
ちゃんと成長してくれてありがたい…
今からどんどん、立場が変わっていく
のだろうか…2人はまだまだ変わる
私もどんどん変わる…守る存在から
守られる存在になっていくのだろうか
しかし…
なるべくならいつまでも横並びで話が
出来るよう精一杯頑張りたいと思う。
夕方4時過ぎ…
自宅に向かい車を走らせていた
携帯の着信音が鳴った…
電話が鳴るとドキッとする
高齢の母に何かあったのかと咄嗟に
頭をよぎるからだ…
慌てて、コンビニの駐車場に入り
バッグから携帯を取り出し確認すると…
……なんだ…娘からか…
しかし、これはこれでまた違う不安が
脳裏をよぎる
「便りのないのは元気な証拠」
ホントに昔の人は理にかなった言葉を
残してくれている
「何なんだろう?」
一抹の不安の中、娘に電話を掛けた
「もしもし…どうかした?」
「……あのね、コロナにかかった」
「あ〜…そっか」と、私のアッサリした
返事に娘は拍子抜けしたようだ
賛否両論いろいろとご意見はあるだろうが
私の中では、コロナはただの「風邪」に
過ぎない…
娘も職業柄、病状をハッキリさせる必要が
あり、病院に行き検査をしたようだ
医師から「コロナですね、5日間休んで下さいね、でっ、薬要りますか?」
え〜!そんな感じ…
娘が質問した…「薬とは何を?」
「解熱剤と咳止めとかですかね」と医師
一瞬考えてから「家にあるからいいです」
そんな感じで帰宅…
今は、置き薬を飲んで温かくして寝てる
らしい…
インフルエンザなら、タミフルとか出されたりするんだろうが、若い娘がコロナに
掛かったら、結局は自力で治せ…
ねっ、コロナはただの風邪でしょ…
なのに、ただの風邪を全て五類にする
って法案が決まってる事知ってますか
風邪で大騒ぎしていったい何が目的やら
いい加減、目を覚ましましょうよ…
私は南国育ちなので
今でこそ、雪の日なんて本当に
珍しいわけで…
けれど、幼い頃は今よりずっと寒くて
その上、家は山間部の田舎だったから
冬になると、ず〜っと雪が降り続けた
朝起きて縁側に向かうと、軒下まで
雪が積もって、ヤンチャな私は寝間着の
まま雪にダイブし、母親にこっぴどく
叱られた記憶がある
南国ながら、山の生活は北国と変わらなかった…かも知れない。
父が木でソリを作ってくれて、兄と一緒によく山肌を滑って遊んだりもした…
だから、幼い頃は「雪を待つ」と言う
気持ちはきっとあったと思う
ただ、いつも凍えた手は霜焼けが出来て
赤く腫れ、血が滲んで痒みと痛みで
長い冬は、その事だけは辛い思い出だ
今は、滅多と雪など降らないから
一冬に1〜2回降る雪が5センチ程
積もれば、皆パニックになって
身動きが取れなくなる…
振り返れば、5歳くらいの私の方が
今よりよほどたくましく、力強く生きて
いたと思える…
今はあちこちにイルミネーションが
あって、そんなに珍しい事では無くなった
しかし、20年ほど前はイルミネーション
なんて、特別な家の特別な飾りだった
私の家から10分ほど離れた隣町に
家一軒まるまるイルミネーションを
かざった民家があった…
一般家庭だと言うのに、家の前には
車が数珠つなぎで、人々もあちこちから
その家を目掛けて押し寄せて来た
新聞·テレビまでもが取材に来る家だった
私たち親子もやっと車を止めて
綺麗に飾られたイルミネーションを
見せてもらっていた…
「いったい電気代いくら掛かるんだろう」
庶民にとってはごもっともな疑問だ…
ドアの上にセキュリティのマークが
ある所を見ると、かなり裕福な家らしい
………「ひと月10万ですよ」
「え〜!マジですか!」
振り返ると家主らしきご主人が立っていた
何の得もないボランティアみたいな
イルミネーションを、まるまる一軒飾り
多額のお金を費やして、他人を楽しませる為だけに維持する家主に、頭が下がる思い
になった…
あれから随分と時は流れた、家は健在だが
時間が過ぎて家主も亡くなり、誰も居なくなった…今は、暗闇にじっと佇んでいる
ただ、私たちの胸の中には思い出として
ずっと鮮明なイルミネーションが今も
焼き付いている…
今更ながら…
「家主さん、綺麗なイルミネーションを
見せてくれてありがとうございました」
電話が鳴った…
小さな美容室の日常の風景だ
「予約の電話だな…」
そう思って急ぎ受話器を手にした
「もしもし、美容室〇〇でございます」
「こちら、〇〇銀行のAと申します」
なんだ…銀行さんか…と心の声
ちょうど昼時だったし、保険か投資話か?
しかし、話の内容は全く違った…
「この度は、住宅ローンの完済ありがとうございました」
……そうだった!今月だ!
「つきましては、最終の書類のお渡しを」
「はい、わかりました…では、週明けに」
外交さんが、自宅に来て最終作業をする事で、約束をし電話を切った
一緒に昼ご飯を食べていたダンナさんに
「終わったよ!完済したよ…全部!」
そしたら、茶碗を持ったままダンナさんが
「マジか!…長かったなぁ30年…」
ふと見ると、なんだかウルウルしている
30年…一家の大黒柱としてのプレッシャーは、きっと半端なく重かっただろう…
「頑張ったな…俺たち本当に頑張ったよ」
続きの昼ご飯を食べながら何度も握手を
交わした…ホント戦い抜いた戦友みたいだ
沢山ケンカもした…綺麗事じゃやってけない…けれどそこには、お互いに相手を信じ
思いやる気持ちは常にあった…
まさしく、「愛を注いで」きた結果がある
どこにでもある一家庭の日常の風景が
そこにあった…