夏子

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6/4/2024, 2:47:23 PM

初めて部屋を与えられたのは10歳…
納戸を改装して作った3畳程の部屋は
何だか薄暗くてとても恵まれた環境とは言えなかったけれど「狭い部屋」は十分に満足な空間だった…
ベッドが欲しかったが到底置ける筈もなく
考えたのは、大きな段ボールの中に布団を
敷き詰めて10歳の浅知恵が考えた寝床だ。
「ベッドが無理なら中に寝てみよう!」
ただでさえ狭い空間をさらに狭くして
閉所恐怖症の人には耐えられない空間で
3日頑張ったが狭すぎて諦めた…
当たり前だ一歩間違えは棺桶サイズだ💦
寝返りも出来ず夜が明けると体中が痛かった…バカな事を考えるもんだ(笑)
それから3畳の部屋では飼い猫の出産も
手伝った…初産で心配で連れてきたのだ
結局2階に新しい部屋が出来その部屋に長く居る事はなかったが、何だか今だに狭い空間は落ち着く…
個室が好きだし、店に入り奥の端が空いて
いるとそこに座る…
今はちゃんとベットが置ける自分の部屋で
1人自由に過ごす事が出来る
手足を伸ばしてくつろげる…
もうそれだけで人生幸せだと感じている。








6/3/2024, 9:01:12 PM

「失恋」と聞かれて大体は自分の
過去の経験を思い出す…
けれど、よくよく考えると「失恋」させた
事だってあるはずだ…
それは相手の気持ちを拒否し傷つけた
そう言う事だ。
私の場合…
学生時代の6年間ずっと私にちょっかいを出してきた男の子がいた…
好きな子には意地悪をする…
小学生みたいな接し方をしてきた。
高校生の頃には壁ドンを仕掛けてきたり
何かと私に絡んできた…
彼が真顔で私を呼び出したのは
高校卒業の少し前…
「好きだ!付き合ってくれ!」
彼の決死の告白…
私の返事は…「絶対嘘だ!」
何度かこの会話が繰り返された
しばらくして彼はその場を去った…
ずっとからかわれてきた私は「好きだ!」
その告白を信じられなかった…
不器用な彼の本心を知ったのは
かなり後の事だった…
あれから長い月日が流れた
今更ながら申し訳ない事をしてしまった…
彼は元気にしているだろうか…







6/2/2024, 1:38:56 PM

今日は日曜日…
小学生の双子も休日を満喫した
……「そろそろ9時だね」
母親の就寝前の号令がかかる
「誰が出したの?片付ける時間だよ」
双子達は個々に「僕は出してない!」
そうやって互いに責任をなすり付け合う…
私の目の前のリビングでは足の踏み場も
無い程に色々な物が散乱している。
色紙…テープ…ハサミ…
車に恐竜にブロック…よくもまあここまで
ぐちゃぐちゃに出来るもんだ…
その後もあっちがやった、こっちがやったと嘘の上塗りである。
「もう!どっちもこっちもない!さっさとやりなさい!」と母親の堪忍袋もそろそろ切れそうな様子だ…
ぼちぼちと私の出番かな…
「は〜い!全部吸い込みますよ〜!」
と、掃除機のスイッチを入れる。
おもちゃは子供の宝物で何一つ捨てる物はない…だから必死に片付け出す。
「正直」吸い込むつもりなどサラサラない
この技…何歳まで通用するだろうか?



6/1/2024, 11:24:46 AM

高校生の頃は髪が命だった…
朝シャンが日課で、セット道具と言えば
当時では最先端のクルクルドライヤー
「それくらい必死に勉強すればね…」と
やや…いや…かなり呆れ顔の母の小言…
とにもかくにもバッチリ仕上げないと1日の気分に関わる!それが女子高生だ!
食べる事も諦めて、朝ご飯は抜き…
2時間目が終わった頃に売店にフルーツ
ゼリーを買いにいくのがルーティーンだ。
早朝から全力で仕上げた髪を鏡で確認し
「よし!完璧だな…」
ギリギリで完成させて駅に向うべく
自転車を立ち漕ぎする。
…ポツリ…ポツリ…ポツリ…
「嫌ぁ〜!!」曇り空から憎っくき雨…
「今日は晴れるって言ってたよね〜」と
同級生に無駄な確認を取る…
湿度と小雨の攻撃はいとも簡単に私の
力作をぐちゃぐちゃに壊していく
「梅雨」なんて大嫌いだぁ〜!
うつむき加減に憂鬱な気分で1日の
学校生活を過ごしながら、ふと母の小言を思い出す…
「それくらい必死に勉強すればね…」
ハイハイ…お母様のおっしゃる通りです(笑)

5/31/2024, 12:22:37 PM

「無垢」と言うならば生まれてから
まだ日が浅い赤ちゃんたち…
清らかでまっすぐで汚れなき彼らには
私たち大人が見えない世界から
時々ベビーシッターが来るらしい…
私は、何度かそんな出来事に遭遇した
もちろん私には見えるはずもないが
それは、誰も居ない空間に突然現れる。
天井付近だったり部屋の片隅だったり…
やっと見えるようになったつぶらな瞳で
前後左右と何かを追っている…
そして、声を出して楽しそうに笑う
………不気味だ(笑)
けれど、何だかとっても幸せそうに笑う
ので、大人たちも真剣に来客を探り出す
「じいちゃんか?」「ばあちゃんか?」
いったい誰が来てるんだ?
けど確かにしっかりあやしている…
純粋無垢な彼らには、澄み切った眼差しでハッキリと見えているのだろうか…
駆け引きをしながら生きる大人たちの
曇った目にはもう何も映らないって事か
まあ、見えたら見えたで身内でも震える(笑)

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