夏子

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初めて部屋を与えられたのは10歳…
納戸を改装して作った3畳程の部屋は
何だか薄暗くてとても恵まれた環境とは言えなかったけれど「狭い部屋」は十分に満足な空間だった…
ベッドが欲しかったが到底置ける筈もなく
考えたのは、大きな段ボールの中に布団を
敷き詰めて10歳の浅知恵が考えた寝床だ。
「ベッドが無理なら中に寝てみよう!」
ただでさえ狭い空間をさらに狭くして
閉所恐怖症の人には耐えられない空間で
3日頑張ったが狭すぎて諦めた…
当たり前だ一歩間違えは棺桶サイズだ💦
寝返りも出来ず夜が明けると体中が痛かった…バカな事を考えるもんだ(笑)
それから3畳の部屋では飼い猫の出産も
手伝った…初産で心配で連れてきたのだ
結局2階に新しい部屋が出来その部屋に長く居る事はなかったが、何だか今だに狭い空間は落ち着く…
個室が好きだし、店に入り奥の端が空いて
いるとそこに座る…
今はちゃんとベットが置ける自分の部屋で
1人自由に過ごす事が出来る
手足を伸ばしてくつろげる…
もうそれだけで人生幸せだと感じている。








6/4/2024, 2:47:23 PM