何処か違和感を抱く
まるで僕達が腫瘍の様な
あるいは透明人間の様な
僕達は浮かんでいる
しかいの水に浮いている
周りには溶け込めぬのだ
少しずつ狂って行く
貴方は澄んだ川を泳ぐ魚
そして海に住んだ淡水魚
貴方はしおれて行く
周囲を包んだ塩に焼かれ
深い海では光も届かない
私もまた狂って行く
貴方を掬う事が出来ない
そして私もまた蝕まれて
水圧には口を塞がれ
まともに酸素も得られず
力ばかりが奪われて行く
周囲は変えられない
多少の水では変わらない
流木一つ無い広大な海で
緑色の私達は揺られ
深い青と潮流に包まれて
貴方は塩と波に嘔吐する
題材【二人ぼっち】より
行き先は見えない
周りは砂嵐である
広い砂漠の中に我独り
車を走らせた道は
風で直ぐに消える
四つあるタイヤで
描けた模様はなく
茶色い砂に埋もれ
何も残す事もない
ーーー
自分の命を一つ賭けて
砂漠のなかで叫ぼうか
どう走っても響かない
茶色い砂粒にまみれて
車に積めるものはない
運ぶ先さえ何処もない
歩み
軌跡
廃退
消失
無駄なガソリンを積み
走る車はあとを濁さず
ただ意味も無いままに
燃料のみが燃えて行く
足掻き
空回り
気付く
虚無感
ーーー
今日の朝日を我は見た
今日の夜空を我は見た
走る車の遠いすぐ横で
気付けば夕日が沈んだ
そろそろ燃料も尽きる
広い砂漠の星は綺麗だ
明日の朝は何が見えるだろうか
何もないこの茶色い更地の上で
明日の夜は何が見えるだろうか
廃車と我が埋もれた砂地の上で
題材【不条理】より
『あと』。曲調。
スペース確保
題材【泣かないよ】より
常に何かに怯えている
刺す視線に怯えている
周囲の壁には目がある
常にこちらを見ている
自意識過剰でなくとも
私を過ぎる視線はある
その壁には色相がある
私らしさという青色が
それ越しに私を見れば
青い私を視線は流れる
しかし赤くなった私に
周囲の人の目に止まる
集まって視線が刺さる
紫色に浮いた私を見る
何時もと違う
違わないこれも私だ
何かあったの
何もないは嘘になる
君が心配です
構うな何時も通りだ
相談に乗るよ
見るな見るな見るな
壁にペンキを塗りたい
真っ黒なペンキ一色で
真っ白いのはいけない
直ぐに染まってしまう
付いた色が自分を縛る
そこから浮けなくなる
自ら怖がるようになる
青色以外に染まる事を
常に周囲に怯えている
赤色がばれる日の事を
いっその事自らバレて
壁に血祭りにしようか
その真っ赤なインクで
或いは染め上げようか
題材【怖がり】より
〇眼鏡って嫌ですよね
染まっていく染まっていく
目の前が染まっていく
僕の知らない色に
染まって行く
少しずつ
赤色
。
日が沈んで行く
遠い西の地平線へ
色彩が変わって行く
せめて最後だけと彩る
オレンジ色のカプセルを
ゆっくりと開いた
空は深い藍色へと変わり
移る夜空のドーム
溢れた星の光は遮られず
小さく輝いている
輝きが集まった白い塊が
見上げる目を襲う
...咄嗟に目を閉じた
題材【星が溢れる】より
少し休憩します