星、夜に光る星

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5/4/2026, 9:52:21 AM

私の小指は繋がれた
彼の小指に
強く 強く

どんな時も付き纏う
あの感触に
あの目線に

強く 強く

私の一生を買い取る指輪を
あの日の彼は小指に嵌めて
ずっと手を離さないでいた

彼の手は何時も冷たかった
私と触れるのを嫌うように
しかし今は更に冷たかった

私は指輪を外して飲み込む。



題材【二人だけの秘密】より【一人だけの秘密】

4/28/2026, 8:40:14 PM

刹那的に
訪れる感情に私は踊らされ
無意味に生命を潰していた

未来の事など分からなくて
ただ目の前だけを見続けて
足元の根に躓かないように走って

苦しさもある 生きづらさもある
舌を噛む様に日々を生きて
何度も何度も言い訳を積み重ねた

溜まるそれは まるで泥のように
内臓の中に溜まって行って
上手く呼吸が出来なくなっていた

●●と云うあだ名を付けて
●●に似てる仮面を被って
誤魔化す様に必死に成りすまして

明日はきっと良い事があるよとか
君は頑張る素晴らしい子だねとか
そんな言葉一つで 泣きそうになってしまうくらいに
私は昔よりずっと 不安定で脆い人間になっていた。



題材【刹那】より

4/27/2026, 1:44:03 PM

少しずつ 薄い瞼は開いて来て
外の色も 見えるようになって
私は甘美な音に混ざる色を見た
時折寄せて来る毒ガスが見えた

流れる波の音が聞こえる
綺麗で澄んだ未知の音が
頭では美しかった波には
沢山の骸が浮かんでいた

暗波に入るのが怖かった
浜辺で盲目でいたかった
それでも波際は少しずつ
動けない私の足を浸した

逃げる方法は 何も知らなくて
生きるための 音はもうなくて
進行形で迫る其れ等を見ながら
私は死ぬ理由ばかり探していた。



題材【生きる意味】より

4/26/2026, 9:58:48 AM

どうせ叶わないから

早口で一回だけ呟く



下らない事を願っておいた。



題材【流れ星に願いを】より

4/24/2026, 10:47:44 AM

誰が決めたんだろうね
殆どの人は知らないままで
何となく守っている物。


この世界の中には
沢山の赤い糸が
空に絡まっている

例えば渋谷の交差点
糸は道の途中に張り巡らされ
蜘蛛の巣のように道を覆う

少しでも下手に動けば
踏み出した足の先には
赤い糸

転んだらそこでジ・エンド
巣に囚われた虫のように
一度間違えれば戻れない

街行く人は滑稽に
絡繰の様に歩いて行く
警告色の道を


耳まで裂けた口元が見える
持ち前の正義を語っている
破った者を断頭台に上げて。



題材【ルール】より




パシャリ

濡れた音がして

振り返る

銀に光る液体の

数滴の雫

私の喉を通った

少しだけ

が痛い気がする

冷えた窓

結露が頬を濡らした。



昨日の題材【今日の心模様】より

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