平地の農村の一軒家から
静かな一軒家の井戸から
例えば細い川一本
流れ出たとしても
村の誰も気にしはしない
そこに住む謙虚な農夫が
更に豊かな水源を欲して
思わず井戸を深く
掘り進めたとして
そいつに悪気は無いのだ
一度漏れ出してしまった
貫かれた井戸から次々に
ドバァ、ドバァと
溢れ出たとしても
完全なる過失なのである
井戸はすでに
彼の手を離れている
前の水に続き
次の水は流れて行く
もう誰にも止められない
勢いが強くなって来ると
濁流は汚い泥水になって
農村の平地を浸し
作物は泥で汚れて
周囲を巻き込んで行く...
題材【欲望】より
一般論
3/2/2026, 8:57:21 AM