どうしてそんなにも
穏やかで居られるのですか?
私には、分からない
一体貴方が四六時中
何を考えているのか
私には、分かれない
貴方の心の作りとか
私のと違う気がする
春の匂いがしていた
穏やかな春の風があった
暖かな春の日差しがあった
貴方は何時も微笑んでいた
春よ、春よ
優しき春の初まりは
冬を知った故なのか
冬を知ればより一層
春は穏やかになれる
という事でしょうか
冬よ、冬よ
作物も葉もならない
厳しくて虚しい季節
只今この時に必死で
春を見る余裕が無く
寒風に叩かれる私を
貴方は全て経験して
春の優しさを湛えて
その瞳で見ているのだろうか
題材【安らかな瞳】より
最近、二人以上必要な題材が多めですかね...難しいです。
君の事を助けたいのに
本当に助けたいだけなのに
不用意に触れれば傷付けてしまう
そんな気がして近付けない
人の悩みを聞くだなんて
そんな器用な事は出来はしない
人の事を助けるだなんて
英雄みたいな事は出来はしない
それでも力になりたいと
思う心が自らを切り裂く...
もしも
もしも僕が器用であったなら
君の悩みを聞けたのだろうか?
もしも僕が英雄であったなら
君の事を助けられたのだろうか?
そんな疑問を何遍も繰り返す間に
夕日と共に君は家に帰ってしまった
題材【もっと知りたい】より
こうして見ると、曲の歌詞というのは本当に上手い、と感動します
寒い夜に馬を追い
森の中へ迷い込む
何処も同じ景色の中で
声は霧雨に消えて行く
青く青く冷え切った
深い森林は掴めない
馬は在り処を見つけられず
不器用なままがむしゃらに
幾度同じ景色を見た
在処に収まらず迷う
辿って来た道は既に忘れ
再び同じ道を走って行く
在り処
在るべき
在るべき処
在り処在り処在り処在
幾度それを希求し
辿り着こうとも
馬には場所が分からぬ
私にも分からぬ
老木が見える
深い傷の付いた木
見覚えが在る気がする
此処は多分もう通った筈だ
題材【愛と平和】より
異常な程に懐かしいと
血を吐くように求めて
嘆いて寝込んでも
果たして戻らない
残ったのは香りと記憶
ただのあの木の匂いが
今では泣く程に
懐かしく感じる
何時も通りだったあの日
少し特別だった彼との時
木造校舎で学んだあの日
受験に合格をした時の事
過去を羨めど仕方がない
過去を恨めど仕方がない
私は過去には戻れぬし
私は過去で出来ている
心に灯った光は苦しいが
床の星の破片程ではない
鼻が鉄の匂いを伝える
足は土を踏みはしない
過去には人々は戻れない
過去は未来には戻せない
ステンドグラスが流れる
動く歩道で私は止まった
題材【過ぎ去った日々より】より
最近表現力が落ちましたね...(・ω・`U)納得が行かない。
「こちらで、マスターがお待ちです。」
メイド服を着た無表情な少女がドアを開けた。声も無機質なために、生きているのかも怪しくなる。ツインテールの黒髪に吸い込まれそうな深い赤色の目をした少女は、まるで人形のようだっだ。
通された部屋の中に窓は無かったが明るく、オシャレな絨毯が敷いてある。高級感のある大きなテーブルを挟んで、これまた高級そうなソファが向かい合っていた。そこに俺とヴィさんは隣合って座らされる。向かい側に一人の女性が座っており、その後ろにメイドさんが待機した。
驚いた。と心の中で呟く。聞いた話で勝手に男性のシルフだと思っていたが、どうやらここのマスターは女性のシルフだったみたいだ。しかも精霊にはあまり関係無いのかもしれないが、失明している。銀の絹糸の様な美しい髪を肩に流した彼女の位は精霊族の中でも特に上位階級らしく、いかにも高貴な服を纏いそれ相応の強さを感じられた。
彼女に見惚れていると、メイドさんから何処か寒い視線を向けられたので、慌てて咳払いをする。
「俺は、『プレイヤー』のユウトと言います。こちらが、『導き人』のヴィリアーネさん。」
「ええ、存じておりますわ。」
俺の下手な自己紹介に気分を害することもなく、マスターは柔和に微笑む。だがその表情とは裏腹に声には塔のマスターらしい威厳があり、下級層を纏めるには十分そうだった。
「私はこの塔のマスターをしております、ユークリッド・アンディールと申します。この塔の危機を救って頂いた事、重ねて感謝申し上げます、ユウト様。」
マスターとメイドさんが頭を下げたので、俺は慌てて上げさせた。恩が出来てもあくまで対等に立つつもりの様だ。俺にとっても其方の方が話しやすいし、何よりもしこの話が成功して、これからも付き合っていくとすれば、俺の下に入ろうとされる方が困る。頼れる味方は、対等で強い方が良いのだ。
「有難うございます。...それで、今回の事について、謝礼は何をお望みですか?」
来た、とユウトは思わず手を握り締めた。この時のために、ここまで苦労してきたのだ。絶対に交渉を成立させなければならない。
「この塔での重役、礼金、その他出来る範囲であればユウト様のお望みのものをお出し出来ますが...。」
「なら」
少し間を置いて、出来るだけ慎重に答える。
「アイリス、という少女を、ご存知では無いでしょうか。」
その瞬間、今まで明るかった部屋が、急に暗くなった気がした。室温が下がり、空気が張り詰める。満面の笑みを浮かべるマスター、そしてメイドさんから、激しい殺気が放たれていた。
ーやばい、持ち出し方を間違えたか?ー
俺は真顔の下で内心冷や汗をかいた。ヴィさんなんか持ち前の穏やかな顔が、若干引きつっている。
だが一番俺の思考を奪ったのは、別の事実だった。メイドさんの方が、殺気の重さが大きかったのだ。つまりマスターよりも強い。しかしこの塔でマスターよりも強い精霊は居ないはずであった。ただ一人、『アイリス』を除いては。
「...何処から、それを?」
暫くして、マスターが沈黙を破る。目が笑っていない。
終わらないので、途中まで出しておきます。
題材【お金より大事なもの】より