snow

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8/6/2024, 9:40:42 PM


今、推し活が流行っているらしい。もちろん、私にも推しがいる。

私の推しは「太陽」だ。

そう告げると、いつも怪訝な顔をされる。

「でもね、太陽が存在しなければ、私たちは存在しない。そう考えると、とても尊い存在じゃない?」

前にサチにこう力説したら、 余計に困惑されたので、それ以来言葉で説明することはやめた。

お気に入りの太陽モチーフのキーホルダーを見せると、大抵は「ああ、そういう感じね」と納得してくれる。

朝、目が覚めてカーテンを開けたとき、空には雲一つなく、眩しすぎるくらいに太陽がさんさんと降り注いでくれたら、それだけでもうその日は一日中幸せな気持ちでいられる。

私はこれからも「太陽」が最推しだ。

8/5/2024, 10:18:19 PM

「これで、やっと自由の身ね」
 裁判所の扉を開け放つと、女は空を仰いで大きく伸びをした。三か月にわたる離婚調停の末、今日をもって晴れて独身の身となれたのだ。もう夫の面倒をみなくて済むと思うと、開放感で胸がいっぱいになった。

 その瞬間、裁判所の隣にある教会の鐘が鳴った。鐘の音は、まるで女の新しい人生の始まりを祝福するかのように、高らかに鳴り響いたのだった。

8/1/2024, 5:23:43 PM

「ねえ、明日、もし晴れたらアイス奢ってあげる!だから、もし雨が降ったら私にアイスを奢ってよ~!」

 突然、彼女が笑いながら謎の提案を持ち掛けてくる。

「お前、明日雨が降るってわかってて言ってるだろ」
「え、何のこと?」

 彼女は、俺には目を合わせず、そんなの知らないわ、とでも言いたげな表情をしている。あくまでも白を切るつもりらしい。 

「・・・・・・まあ、いいけど」

 俺がこの賭けに勝つ確率は、さっきみた天気予報によると、おそらく0%だ。それでも、彼女の笑顔に逆らうことはできなかった。

「約束だからね!」と彼女は嬉しそうに笑った。

 翌日、しとしとと降りしきる雨の中、俺たちは彼女のお気に入りのアイス屋へ向かった。
 道すがら、「雨の日は、トッピングが無料なの」と彼女が説明してくれた。だから、雨の日にわざわざアイスを食べたかったのか。とようやく合点がいった。

「おいしい!ありがとうね。」

 満面の笑みを浮かべながら、トッピングを載せたアイスを食べる彼女を見て、案外悪くない取引だったかもなと思った。

6/30/2024, 1:25:12 PM

運命だとか
赤い糸だとか
そんなのは
どうだっていい

俺は
君が好きだから
一緒にいたい

ただ
それだけなんだ

6/18/2024, 9:47:03 AM

もう
僕の未来には
君はいなくなってしまった

でも
会いたいんだ

せめて
夢の中でいいから
会いたいよ

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