snow

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6/14/2024, 3:45:32 PM

今、いい感じの女の子がいる。
いわゆる、友達以上恋人未満ってやつ。

でも、その子には、振られたくない。
振られるぐらいならこのままで構わない。

なんて臆病な俺。

ふと、空を見上げる。
雨が降るのか、降らないのかわからないあいまいな空。
天気のアプリを見ても、見るたびに予想が変わっている。

降るなら降るで構わない。
だから、はっきりしてほしい。

恋愛も
天気のように思えたなら
俺たちの関係も変わるのかな。

もしこのまま晴れたなら
少しだけ勇気を出してみようか。

6/13/2024, 12:35:37 PM

家に帰ると、靴箱の上にあじさいの花が活けてあった。
今まで妻が花を活けたことは一度もなかった。むしろ、花を活けるのは好きではないと言っていたはずだ。

「どうしたの、あじさい。花を活けるなんて珍しいね」
「あれね、隣の神林さんから貰ったのよ」

妻の口から『神林』という名前が出てきてドキッとする。
俺が今まさに不倫をしている相手の名字が神林だったからだ。
変な冷や汗が出てくるが、それに気づかないふりをして、いつも通りの口調で言葉を返す。

「かっ…神林さん。珍しい名前だね」

ちょっと噛んでしまったが、普通に返事はできたはずだ。

「あれ、神林さん知らないの?」
「初めて聞いたよ」
「ふーん、そう。」

謝罪をするべきではないのかと思いながらも、もし妻が知らなければ、墓穴を掘るだけだ。
俺は、何も言うことが出来なかった。
しばし、沈黙が続いた。
妻はじーっと観察するようにしばらく見ていたが、沈黙を破って口を開いた。

「どうしたの、急に黙って。」
「いや、別に何もないけど」
「ふーんそう……。ところで、あじさいの花言葉って知ってる?ちょっと調べたけどよく分からなくて」
「すぐに出てくると思うけど」

俺がスマホを取り出すためにポケットを探ろうとすると

「あとでいいわよ。調べといて。私出かけてくるから、また今度教えてくれる?」

そういって、バタンとドアを閉めて、妻は出かけて行った。

しばらくして妻の足音が聞こえなくなると、安堵のため息が漏れた。
妻は怒っていなかった。
何とか、やり過ごせたと思いたいのだけど。

俺は冷や汗をぬぐって、リビングに移動してソファに腰掛けると、テーブルに何か紙が置かれていることに気づく。
裏返してみると、それは妻の名前の書かれた離婚届だった。

俺は急いでスマホであじさいの花言葉を調べる。すぐに花言葉は見つかった。
そして俺は、妻が二度と戻ってこないことを悟った。

6/3/2024, 6:37:52 PM

「失恋」


「一番最初に報告したくて。私、結婚が決まったの!」
「えっ?」

電話越しのその一言に、体が固まる。

なんでだろう、
応援していたはずなのに・・・。
冷たい何かが頬を伝ってこぼれ落ちていく。

彼女は、私の一番の理解者だ、と云ってくれていた。
それだけで十分だと思っていたはずなのに。

同性じゃなかったら、
もし、私が男だったら、
私を選んでくれたの?


親友として対応しないといけないのに、
頭の中では
そんなバカげた考えが
ぐるぐる回って、
何も考えることができなかった。

そんな私を見かねて、彼女が声をかけてくる。

「泣いてる?」
「ぅ…、うん、……け、結婚がっ……決まったのが嬉しくて……っ!」

私は何とか言葉を絞り出して、精一杯の嘘を吐いたが、それ以上、言葉を交わすのは耐えられそうになかった。

「ご、ごめん……っ、涙がっ止まりそうにない……っ、ま、また、電話するっ……」

それだけを何とか伝えて、慌てて電話を切った。

電話を切ったとたん、私の涙腺は限界を迎えた。
一度堰を切ってしまった涙は、当分止まりそうもなかった。

今日はもう、どこまでも泣こう。

この涙が枯れたとき
彼女のことを 心から応援できますように。

6/2/2024, 8:50:01 AM

失恋って梅雨みたいだなって思う

泣いても泣いても
とめどなく涙が出てきて
ずっと雨の中にいるみたい

でも
梅雨はいつか明けて夏が来る

今は毎日
心の中は土砂降りだけど

いつの日か
夏の日のように
心が晴れて
笑顔になれる日々が
戻ってきますように

5/31/2024, 9:32:36 PM

純粋無垢な性格になりたかったな、と思う。

かわいいねって言われたら
笑顔で
ありがとうって言えて。

間違ってるよって言われたら
すぐに
ごめんなさいって言えて。

好きなものを
素直に
愛してるって言えて。

なーんて
こうやって
深読みしている時点で
純粋無垢な性格にはなれそうもないね。

私は私らしく生きるしかないか。

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