手放す勇気 後日書きます
光輝け、暗闇で 後日書きます
夜、温めのお湯を張った湯船に、頭ごと沈む。身体を丸めてお湯の柔らかさに身を委ねる。こうしていると、疲れたこととか嫌だったこととかがしゅーって萎んで、安心感で満たされる。この世に生まれる前、お母さんの身体の中でへその緒から酸素を貰って呼吸していた頃は、こんな感じだったのかな、なんて思う。その頃の記憶はないから、ただの想像でしかないのだけど。
当然ながら、今の私はへその緒でお母さんと繋がってないから、ずっと沈んでると息が苦しくなってくる。そうなったら、勢いよくお湯から顔を出す。息を大きく吸って、酸素を肺に取り込むと、湯船に浸かる前のネガティブな気持ちは消えていた。生まれ変わったような、新生したような気持ちだ。
今日の私は今日の私。明日の私は明日の私。
新生した私はまた、明日から新しい気持ちで私を生きていく。
記憶の海 後日書きます
ただ君だけのために、俺は何でも出来た。
痛いことも怖いこともきついこともつらいことも悲しいことも、何だって。
そうしてやっと、君の願いを叶えてあげられたのに、君はどうしてそんな顔をする?
まるで、俺を怖がるような。
まるで、俺を軽蔑しているような。
何でだよ。何でだよ。何でだよ。何でだよ。
笑えよ。泣いて喜べよ。
俺は全部君のためにやったんだぞ?君は願いが叶ったんだぞ?
なあ、そんな顔するなんて、そんなの、おかしいだろうが。
ほら、笑えよ。笑ってくれよ。
何を言っても、君の顔は晴れない。俺の望んでいた表情にはあまりに遠い。
そして、君は小さく、ごめんなさいと一言残して、俺の前から姿を消してしまった。
あああああああああああああああ。
俺の喉から獣のような声が湧き上がり、視界は揺らぎ、涙がとめどなく溢れる。
許さない。許せない。
俺には君だけ。ただ君だけだったのに。