夜、温めのお湯を張った湯船に、頭ごと沈む。身体を丸めてお湯の柔らかさに身を委ねる。こうしていると、疲れたこととか嫌だったこととかがしゅーって萎んで、安心感で満たされる。この世に生まれる前、お母さんの身体の中でへその緒から酸素を貰って呼吸していた頃は、こんな感じだったのかな、なんて思う。その頃の記憶はないから、ただの想像でしかないのだけど。
当然ながら、今の私はへその緒でお母さんと繋がってないから、ずっと沈んでると息が苦しくなってくる。そうなったら、勢いよくお湯から顔を出す。息を大きく吸って、酸素を肺に取り込むと、湯船に浸かる前のネガティブな気持ちは消えていた。生まれ変わったような、新生したような気持ちだ。
今日の私は今日の私。明日の私は明日の私。
新生した私はまた、明日から新しい気持ちで私を生きていく。
5/15/2025, 7:42:03 AM