行かないで。
「ごめん!!本当にごめん!!謝るから……!!置いて行かないで……!!」
目の前の彼に泣きそうな声で訴えかける。
「バカとか、キモすぎとか、咄嗟に出ちゃっただけなの!!お願い!!待って!!」
今回こそは冗談ではなく必死だった。
彼でさえも私の元から離れてしまったら、私はきっと一生立ち直れない。
きっと、もう二度と自分の部屋のベッドから動けない。
「お願い……!」
「いや、俺もう無理。もう待てないわ。だってかなり待ったよ?なのに状況は一切変わらなかった。なら仕方ないじゃん。」
「そんな……」
彼がいなければ私は……
私は……!!
「……うッ…ぁ……」
恐ろしさについに涙を我慢できなくなってしまった。
そんな私を見て目を丸くした彼。
「おいおい……泣くことないだろ……。
んな蜘蛛ごときで……。
お姉ちゃんでしょ???」
「いや無理じゃん!!!やだよ蜘蛛に怯えながら眠るの!!キショい!!まじ◯ねク◯が!!!」
さっきからずっと私が弟に縋っていた訳は簡単だ。
この家で蜘蛛に耐えられるのは弟だけだったからだ。
弟でさえも私の部屋を出てしまえば、蜘蛛に怯えながら眠ることになってしまうのだ。
「あ、いた」
「えッどこッ」
「お姉ちゃんのうしr」
「ギャアアアアアァァアアアァァァァァアア!!!!!!」
その後弟が無事にティッシュで包んで逃がしてくれました。
「てかお姉ちゃん部屋汚すぎ。だから蜘蛛湧くんだよ。」
「お黙り!!!」
(見返してみるとわかりやすいと思いますw)
どこまでも続く青い空。
今、私は何を想像したのだろう。
“どこまでも続く青い空”と聞いて、一番に頭に浮かんだのってなんだろう。
果てしなく地平線の向こうへと広がっている澄んだ青色は、毎日少しずつ色が変わっている。
全く同じ色が自然のスクリーンに映されることなんてないんだ。
そんな青い空に染み込んでいく私の悩みも、明日には今日の青色と同じように消えて、宇宙の彼方、どこかへ飛んでゆくのだろう。
上を見れば、どこまでも続いていく偉大な大空が、毎日、私に微笑みかけてくれている。
昨日も、
今日も、
明日も、
世界のどこかにいる誰かと謳う。
ああ、空はいつまでも美しいのだ。
衣替え。
最近したなぁ。
まさに今の季節ぴったりだ。
私は寒さに強い方だと思っていて、20度以上は全て暑いと思っていて、まあ、要するに“強がり”って奴だ。
でも本当に暑がりなんだよ?本当に!!
て言うのは置いといて……。
そんな私も最近寒く感じ始めちゃってさ。
……本当に暑がりなんだからねッッッ(n回目)
だからもう衣替えの時期かぁって。
いやぁ、時間の流れは早いなぁ。
ちょっと前まで中2だったような気がまだしてる。
これが成長ってやつか。
て言っている今日も、もう前開きのパーカー着て外に出た。
最近冷え性が目立って仕方がないや。
早く帰ってベッドダイブしたぃぃぃ。
声が枯れるまで。
突然だが、私はシャワールームで体を洗っている退屈な間はずっと歌を歌っている。
そう、昨日なんて特に声が枯れるまで歌ったなぁ。
自分の成長が目に見えるほどになって、嬉しくてずっと歌ってたんよ。
あ、今ビブラートめっちゃ綺麗についた!!
今の音程ミスってなかった!!
前の嫌な癖無くなってる!!
って歌ってたわ。
はあ〜ストレス発散にもなっていいなって思ってたんだけど、シャワー終わって下降りたら、
「お前の歌めっちゃ聞こえてるよー」って、
「いとこの母さんも聞こえてたよー」って。
いとこの母さんは隣人で、もう真隣の家にいる。
そのいとこの母さん曰く、すげえ聞こえてたって。
確か声が枯れるまでめっちゃ歌ってたからな。
全部聞こえてたってこと???
えッッッ恥ずかしッッッ
始まりはいつも。
始まりはいつもひょんなことからだった。
音楽に興味を持ったこと。
美術に興味を持ったこと。
小説に興味を持ったこと。
キミに興味を持ったことでさえも。
僕にとってはすべての始まりはいつも小さなことからだった。
暇な時に、ふとそのことを思い出すと、暇な分”暇つぶし“としてそれを流すだけでも目を通す。
例え誰が話して、最初は興味が無かろうが、思い出せばあら不思議。
あっという間に大好きになってる。
「興味なさそうだったのに」と引かれても別にいい。
だってマイペースだからしょうがない。
だから、キミをもう少し早くに好きだと気づいていれば、後悔はしなかったのかもしれないなぁ、なんて。
今では手を伸ばしても届かない。
僕はまだ、こんなにもキミが好きなのに。