桜井呪理

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6/13/2024, 1:28:33 PM

憂鬱な梅雨には、紫陽花が咲く。

鮮やかな青色をした紫陽花に、私は今日も話しかける。

大好き大好き大好き。

この花を愛するのには、私には愛する人がいたからだ。

今日みたいな梅雨の日、大好きだった彼に、別れを告げられた。

正直もう君に縛られるのは限界だと、もう愛せないと、そう言われた。

悲しくて悲しくて、憎らしくて憎らしくて、許せなくて、気がついたら、小さなナイフを握った手が、カレの体に触れていた。

今日も私は紫陽花に話しかける。

この紫陽花が生きている限り、私は彼と生きられるのだ。

だーいすきだよ、カレ❤️

甘ったるいその声で、私はつぶやいた。




6/12/2024, 1:08:01 PM

好き、嫌い、好き、嫌い。

貧相な花をちぎりながら、そう呟く少女がそこに1人、佇んでいた。

なんだか、どこかで見たことがあるような、そんな感じがしたから、なんとなく話しかけた。

何をしているのと、そう尋ねると、少女はこう言い放った。

すきだったひとをね、さがしてるんだぁ
でもね、みつからないの
だから、おはなさんに、そのこのことを、おしえてもらってるんだよぉ

その瞬間、僕は小さい時に好きだった子のことを思い出した。

その子もよく花占いしてたっけな。

そうぼんやりしていると、少女にどうしたのだと話しかけられた。

僕は、ただ昔のことを思い出したのだと言い、つい詳しく話してしまった。

その時だった。

少女の姿が変わり果て、一瞬のうちに僕を飲み込んだ。

ああ、やっと見つけた。やっと一緒だと、少女は言った。

そういえばあの子は死んだはず。

じゃあこの子は、、、

その真相を、僕は知る由もなく、飲み込まれていった、、、

6/11/2024, 3:11:59 PM

今日も私は屋上に立つ。

毎日毎日毎日毎日星空を見上げて呟く。

ああ、今日も見つからない


ここに越してくる前、ある少年と星空を見た。

少年は、夜空にぼんやりと輝く二つの星を、自分たちみたいだと言って笑った。

私が引っ越す時、彼は、この星が見える限り、僕たちは繋がっているのだと、また会えると、泣きながら言った。

私も、好きだと言ってあげられなかった彼にもう一度会いたかった。会いたくてたまらなかった。


だから私は星を探した。

でも、いくら探しても、あの星は見つからなかった。

どれだけ探しても、鬱陶しい音々の光に隠れて、あの星は消えてしまった。

もう彼には会えない、、、、

そんなどうしようもない現実を突きつけられた気がして、私は泣いてしまった。

6/10/2024, 12:34:10 PM

 テスト勉強、毎日の宿題。

目まぐるしい日々に追われて、やることばかりが増えていく。がむしゃらに頑張って、言いたいことも我慢して、いつの間にか愛してるの言葉さえ失って、気づけば何もなくなっている。
やりたいことだって、たくさんあったはずなのに、
気づいたら全て消え去っていた。 
いつか幸せになるから。いつか報われるから。そうやって今日も無気力に動いている。






                            そんなの、本当の幸せだと言えるのだろうか