桜井呪理

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今日も私は屋上に立つ。

毎日毎日毎日毎日星空を見上げて呟く。

ああ、今日も見つからない


ここに越してくる前、ある少年と星空を見た。

少年は、夜空にぼんやりと輝く二つの星を、自分たちみたいだと言って笑った。

私が引っ越す時、彼は、この星が見える限り、僕たちは繋がっているのだと、また会えると、泣きながら言った。

私も、好きだと言ってあげられなかった彼にもう一度会いたかった。会いたくてたまらなかった。


だから私は星を探した。

でも、いくら探しても、あの星は見つからなかった。

どれだけ探しても、鬱陶しい音々の光に隠れて、あの星は消えてしまった。

もう彼には会えない、、、、

そんなどうしようもない現実を突きつけられた気がして、私は泣いてしまった。

6/11/2024, 3:11:59 PM