ゆめかさご

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2/28/2022, 1:49:43 PM

どこか遠くのまちへ行きたい、と言うあなたが
果てのない空を見上げるものだから
すこし心配になってしまう

柔らかな風が吹いて髪がゆれ、
陽の光があなたのまつげを照らす

遠くを見据えたその瞳に
わたしの姿はあるのだろうか

2/26/2022, 10:53:33 AM

あの日々のことを、
君はまだ覚えているのでしょうか。

2/1/2022, 12:08:38 PM

駅から離れた住宅街、
その一角に小さな公園をみつけた。
申し訳程度に輝く月の下で
ブランコはひっそりと佇んでいた。
錆びて赤茶けた鎖、
ペンキが剥げた木材。
そんなものに何故か、惹かれてしまう。
およそ子供の遊ぶものではないほど朽ちているが、
どうやら私のような人間を待っていたように感じる。

キィ、と音をたててブランコを漕いでみる。
就活用のリクルートスーツではすこし窮屈だ。
大人げないことだと分かっているけれど
やめられない。ブランコとはそういうものなのだ。
数分ほど漕いだのち、急にばからしくなってきた。
パンプスのつま先に土がついている。
あーあ、帰ったら手入れしなきゃ。
そう思って立ち上がる。
見上げた先には、
歩いていた時には見つけられなかったスピカがあった。
地上からの反射で妙に赤く色付いた空の上で、
スピカだけがただ、月と同様そこにあった。
なんだか私みたいだ、と感じた。
たった1人で就活をして
疲れ切っていたのかもしれない。
ブランコに乗って幼心を思い出したのかもしれない。
明日はまた面接。
今日とさして変わりないスケジュール。
でも一つだけ言えることがある。
明日はきっといい日になるよね。

1/31/2022, 1:10:59 PM

どこまでも藍い空といつまでも続く路
その上をローファーで歩もう
踏みしめるたびに音を立てる砂
遥か遠くに見えるアルタイル
あの星にたどり着くまで歩こうと決めた
わたしの行く先にあるのは砂埃だけ
地平線の向こうまで続く一点透視
たどり着くことは出来なくても
そこへ向かって歩みを進めることなら
きっとできるはずだ
この旅が終わる頃にはきっと
あの星もいまより近くなっているはずだよね

1/30/2022, 1:01:42 PM

君へ
毎日勉強を頑張れているのは君のおかげです。
君が頑張っているなら私も頑張ろうと、
そう思えます。
どうにか頑張って君と同じ学校に行きたいけれど
今の私の学力では難しいかもしれません。
でも待っていてください。
だんだん成績が上がってきていて
授業内容の理解も以前よりスムーズになりました。
これからも努力を怠らずにやっていきたいと思います。
せめて君の同僚になれる日までは
ひとまず頑張ってみます。
きっと、いえ、必ず。
君のとなりを歩いてみせます。

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