まっかなリボンとみどりの包装
いかにもクリスマスな贈りもの
いっせーのでリボンをほどけば
ずっと欲しかったミステリー
その後ろにもうひとつ…
あなたとお揃いのペアネックレス!
ああなんて
しあわせなのだ
こんな幸せなクリスマス
はじめてだよ
くらやみの中で煌々と輝くイルミネーション
いくつものライトで飾られた街路樹
あなたの瞳にうつるそのきらめき
そんなものを見ていると 自然と涙が溢れてくる
胸いっぱいに広がった暖かいこの気持ち
なんだろう これは わからない
イルミネーションのようにあざやかな
あなたの心にうつるその感動を
ひとつでいいから
ちょっとでいいから
そう言ってひとかけら分けてもらう
なんでだろう
あなたといると わけもわからず涙が出るの
これはきっと あなたの純粋なこころの
表れなのかもなあ
そんなことを考えながらひとり
今日もイルミネーションをながめる
ほんとはあなたも一緒にいてほしいけれど
部屋の片隅。
それは私にとって大切な場所。
一般的にはあまり好印象を抱かれないと思う。
でも、私はそうじゃない。
壁にもたれて本を読んだあの日、
あなたからの返信を心待ちにしたあの日、
明日は何を話そうかって甘酸っぱい気分だったあの日。
なかなか話せなくて落ち込んだあの日、
馬鹿にされて悔しくて泣いたあの日、
泣き疲れてそのまま眠ってしまったあの日。
ぜんぶ、部屋の片隅での思い出なのだ。
こんなにたくさんの経験をした場所なんて、
そうそうないんじゃなかろうか。
だから、私がいちばん成長した場所、
それもこの部屋の片隅になるのだ。
1番成長出来た場所、それは
私の大切なこのすみっこだ。
ああ。
これはなんだろうか。
光、それとも闇…
たまに、わからなくなる。
ぐるぐるした灰色の世界で
よく分からないものに翻弄され続け。
全てがわたしを包み込んでいてくれるようで
全てがわたしを拒絶しているようなこの空間で。
大好きなあの人が見えたと思えば
トラウマでしかないことが頭をよぎったり。
わからない。
わからない。
わからない。
あそこに見えるあの人は
ほんとうに大好きなあの人なの?
あの人は光、それとも闇…?
『光と闇の狭間で』
泣かないで、そう言われた。
その代わりに、ふたりで笑ってようよって。
急に目の前が開けた気がした。
やわらかな風と雲ひとつない青空。
そんな景色が見えた。
雲だけだった私の空は、
一瞬にして春の景色に変わるのだ。
あなたの名前にあるような、美しい桜が咲く。
太陽はあたたかい光を放ち、
それを受けて草花が輝き出す。
大好きなあなたに言われたからかもしれない。
でも、それだけじゃない理由がきっとあるのだ。