ゆめかさご

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11/28/2021, 12:42:36 PM

あなたとのこの関係を終わらせたくない。
ずっとそう願ってた。
次の席替えで近くの席になれるかな。
来年も同じクラスになれるかな。
高校生になったら学校が別れちゃうのかな。
そんな不安でいっぱいだった。
でも。
分かったことがある。
そんな不安があるからこそ、
今の1秒1秒を大切にできるんだ。

あなたと居たいこの思いは
常にあるから、
今のこの、
ちょっとだけ喋れたり、
部活で隣の席に座れたり、
一緒に図書室に行けたり。
こういうちょっとの嬉しいことを
終わらせないで。
続けさせて。
どうか。
どうか。

11/24/2021, 11:23:40 AM

「ちょっと散歩しようよ。」
あなたを誘う、私の声はすこし震えている。
いつものように、お気に入りのリュックサックを手に取った。中には、お財布と、鍵と、ブックカバーをつけた文庫本。そして、あなたのリュックサックにも、たぶんお財布と、鍵と、それから文庫本。
「どこまで行く?」
そう訪ねるあなたを尻目に、マフラーを首に巻く。
「とりあえずそのへん。」
ちょっと強引すぎたかな、なんて今更遅いか。
開き直ることにして、あなたの手を引く。
コートの袖からのぞいたセーターに指先が触れた。

11/23/2021, 1:04:45 PM

『落ちていく』

空から舞い降りてきた小鳥の羽のように。
風に吹かれた桜の花びらのように。
ゆっくり、ゆっくりと落ちていく。

木の葉が舞う。
スカートがはためく。
風が顔をなでる。
怖いはずなのになぜか心地よくて。
落ちる。

11/22/2021, 1:53:53 PM

『夫婦』

もし、あなたと夫婦になれたのなら。
唯一の自分が相手を選べる家族だから。
暖かくて春のひだまりみたいな
あなたの奥さんになりたい。
ドアを開けたら「ただいま」が返ってきて。
目覚めると横にあなたの柔らかな寝顔があって。
そんな日々がいい。

天気のいい日には外に散歩に行って。
ふと横をむくと陽光に照らされたあなたがいて。
明るく反射するまつげがすごく神秘的だなって
そんなことに今更気づくの。
そんな夫婦にあこがれる。

11/19/2021, 1:57:18 PM

『キャンドル』

まっくらな中でゆらゆら揺れるオレンジの光。
あたたかくて、でも1本分が終わったら、
消えちゃうような儚さ。

キャンドルみたいな君を大切にしたい。
いつも私の心の中にある、暖かな焔。
消えないように、ぎゅっと抱きしめるよ。

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