8

Open App
11/12/2025, 11:31:02 AM

まよい、すすんで、またまよう。


ぐるぐると、ひたすら続く道

息を潜めて、気配を隠して。


行き止まりだ


まよい、すすんで、またまよう。


どきどきと、高鳴る鼓動

ここにいるよ、というかのように。


まだ、まよう。


どうしてそんなに自信がないの?
どうしてそんなに迷い続けるの?


聲がする方向に、ひたすら進む。

たしかに、聞こえた。


わたしを導いてくれた、ひとすじの光。

11/12「心の迷路」8

11/11/2025, 12:00:54 PM

ひとつ、ふたつ。


紅茶に角砂糖は、必須。

まだまだ、お子様なんだね、
と言われると、
なんとも言えないきもちになる。

甘さが欲しいの
苦いのも、味がしないのも、好きじゃないの

まるで、愛を語るかのように。


でも、わたしだって甘い恋がしたい

苦いだけじゃ、つらいでしょ?


アクセントに、
スパイスくらいが丁度いいの。


そう微笑んで、紅茶をひと混ぜ。
あしたはミルクも、ね。


時々、中和も必要でしょ。


11/11「ティーカップ」8

11/10/2025, 1:40:46 PM

去り際


彼の声だけが、鼓膜を伝って全身に響き渡る。


いけない、電車。

駅のホームに、ひとり。

ほんの数分前の出来事すら、夢みたい

午後九時を回った電車は、
それほど混んでいなかった。


車窓に映るわたしは、ひとり。

ほんの数分前は、満たされていたのに


彼がつけてくれた香水
いまも、仄かに香る

酔ってしまいそうな香りに、目が眩む。


寂しくても、袖の匂いを嗅げば。




クローゼットを開ける


バニラ香る、昨日のおもいで。

11/10「寂しくて」8

11/9/2025, 2:08:27 PM

追いつかない

きっと、心のどこかで
無意識に比べてしまう自分がいる。

追いつけない

そんなことを考えているのだから
届くはずもない。


縮まらない

きっと、心のどこかで
無意識に距離をとっている自分がいる。

縮められない

届かない存在だと
わかっているのだから
届くはずもない。

それじゃ、だめだよ
わかっているのに。

きっと、心のどこかで
線引きをしている自分がいる。

君の問いに、答えられない
君の願いに、応えられない


それでも、しあわせなのだから
いいのかもしれない。


私のこころは、いつも狭間にいる

11/9「心の境界線」8

11/8/2025, 11:38:46 AM

透明の羽根

そんなもの、ないはずなのに。
見えないはずなのに。

微笑み、顔を赤らめる姿に、よく似合う。

そんなもの、あるはずもない。
とか考えている僕の後ろには、
何が見えているのだろう。

純白でもなければ、透明でもない。
もしかすると、漆黒なのかもしれない。

透明の羽根が見える

と、僕が言ったら、
君はきっと 信じきるだろう。

だって、純粋で素直で、
僕にないものばかり。

僕の心には、
きっと霧がかかっているのだろう。

なんだかいつも、見透かされてばかりだ。
でも、自分をさらけ出せる相手は
彼女しかいないのだから。

この霧を晴らせるのは、
彼女しかいないのだから。


11/8「透明な羽根」8


Next