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11/21/2024, 8:54:49 AM




宝物


私にとっての宝物は
あなたとの思い出

あなたとの思い出は

増えることはあっても
減ることはない

そう思ってた…、


でも、もう


増えることも、減ることもない
私の宝物…、

11/18/2024, 10:07:55 PM



僕の目の前に

全身が濡れていて…、まるで、
水に浸ったかのように横たわっている彼女がいた


周りにいる人はその様子をどうすればよいのかという
ざわざわでいっぱいだった

僕が彼女を引き上げるまでに
恐らく連絡すべきところにはしたのだろう

引き上げてからの彼女はなにも動かなかった

僕の中に『死』という言葉が浮かんだ

その瞬間、僕は彼女の手を強く握りしめた

「お願い…!目を覚まして、!まだ、いかないで…」

すると彼女の目がすっすらと少しだけ開いた

「もっと、たくさんの思い出…、作りたかったねぇ…。ごめんね…、、、ありがと…、大好きだよぉ…」

それから彼女は1ミリも動くことはなく、
これと同時に救急車が到着し、彼女は死んだ

周りの目を気にせず、僕は泣き続けた

11/18/2024, 7:44:07 AM




冬になったら

またあなたに会える?

またあなたの笑顔を見ることができるの?


そんなこと、あるわけ、ないのに…、

どうしても、その妄想にすがってしまう


『神様…、
私のこれからの人生を全部、不運にしてもいいから
なにもいいことなんか起きなくたっていいから
お願いです…』



冬になったら…、

もう一度…、

あの人に会わせてください…

11/16/2024, 1:13:31 AM



子猫


【"君は子猫みたい"

そう言ったら、君は怒ったよね

最初はどうしてか不思議だった

猫って可愛いから、嬉しいものじゃないの?

理由を尋ねると君はこう答えた

「猫じゃなくて…、
  人間の女の子として見てほしいもん…」

頬を赤らめて言う彼女の姿は

誰にも見せたくないほどに可愛かった

「ちゃんと女の子として見てるよ。
 だから、今こうやって一緒に過ごしてるんじゃん?」

そう、笑って言うと

彼女も満面の笑みで笑ってくれた

ずっと隣で守り続けよう、守り続けるんだ

そうやって、決心した瞬間だった】



ぱっと目が覚めると

自分の部屋の天井が見えた

頬が濡れている…

泣いていたのか…?

最近、彼女との思い出がよく夢に出る

そのたびに涙をこぼし、胸がとても苦しくなる…、

どうして、幸せな時間はすぐに終わるの?
どうして、僕たちの幸せを奪うの?


彼女が死んでから、もう数年は過ぎただろうか

まだ彼女のことを引きずって、消化しきれないでいる

もう一度…
君に会えるなら、どんなものでも差し出すのに

ねぇ…
君に会いたい

もう一度と君と一緒に過ごしたい
もう一度と君と散歩がしたい
もう一度君と笑いあいたい


もう一度…、きみを、抱きしめたい、、、

     

              ねえ…、会いたいよ…、









11/14/2024, 11:30:14 AM



秋風


君と"最初"に会った日も
秋風が吹いていた

そして

君と"最後"に会った日も
秋風が吹いていた

この結末は
僕と君が会った時から決まっていたのかもしれない



秋風…

その風を肌で感じるたびに
僕は君のことを思い出すだろう

もう…、二度と、、、

会うことのない君へ…

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