子猫
【"君は子猫みたい"
そう言ったら、君は怒ったよね
最初はどうしてか不思議だった
猫って可愛いから、嬉しいものじゃないの?
理由を尋ねると君はこう答えた
「猫じゃなくて…、
人間の女の子として見てほしいもん…」
頬を赤らめて言う彼女の姿は
誰にも見せたくないほどに可愛かった
「ちゃんと女の子として見てるよ。
だから、今こうやって一緒に過ごしてるんじゃん?」
そう、笑って言うと
彼女も満面の笑みで笑ってくれた
ずっと隣で守り続けよう、守り続けるんだ
そうやって、決心した瞬間だった】
ぱっと目が覚めると
自分の部屋の天井が見えた
頬が濡れている…
泣いていたのか…?
最近、彼女との思い出がよく夢に出る
そのたびに涙をこぼし、胸がとても苦しくなる…、
どうして、幸せな時間はすぐに終わるの?
どうして、僕たちの幸せを奪うの?
彼女が死んでから、もう数年は過ぎただろうか
まだ彼女のことを引きずって、消化しきれないでいる
もう一度…
君に会えるなら、どんなものでも差し出すのに
ねぇ…
君に会いたい
もう一度と君と一緒に過ごしたい
もう一度と君と散歩がしたい
もう一度君と笑いあいたい
もう一度…、きみを、抱きしめたい、、、
ねえ…、会いたいよ…、
11/16/2024, 1:13:31 AM