ame

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12/19/2022, 3:37:13 PM

寂しさ。
息苦しく感じるようになった平穏も、忙しく過ぎる生活に疲れた時も、相変わらず隣にいるのはいつも君だった。足も、手も、腕も、腰も、首も、肩も、心臓も疲れてる。重たくのしかかったそのものに、ため息だけが出る。
暖かい世界で生きているはずなのに、時々全てが冷たく見えて、声も届かず、足音も閉ざされ、曇り空の中だけで一生を考えたりする。そしたら多分憂鬱で、とても寂しい気分だろう。
こんな時世で何ができるかって、くよくよ考えてしまうけれど、イルカが超音波で会話するように、馬鹿が風邪を引かないように、超能力的な何かとかで、頑張って生きてみようと思う。私の中の寂しさは、あなたがいれば変わるから。胸のときめきと重なるだろうから。

12/15/2022, 3:23:36 PM

雪を待つ。
もう少しだけ。あと一年、二年、三年と待ち続けた毎日が、やっと終わるかもしれない。大海原で海賊船に出会うより、学校で宇宙人と会話するより、珍しいものが見れるかもしれない。雪が降ったのは何年前の事だっただろう。友達と風邪をひくまで転げ回り、雪だるまを転がして作った記憶が、微かな熱と共に残っている。
本を開けば、テレビをつければ、スマホを開けば、新聞を読めば、今日はどこかで降っている。まるで空き家を荒らす盗人のように、ウインカーを出さない運転手のように、あなたの生活を脅かしているかもしれない。だけど、私は好きだ。滅多に降らない君は、懐かしい思い出を呼び起こし、目を細めてくれる。自分の肩幅を取り戻し、堂々とできる日まで。雪を待つ。

12/14/2022, 1:14:29 PM

イルミネーション。
街中にあかりが灯ると、目の中の汗が反射して仕方がない。マスクから漏れ出た水蒸気なのか、心からあふれ出た残り汁なのか、全くもって不可解なもの。最近はもう罪悪感で胸が傷んでも、自覚できないから、イルミネーションをみると思い出す。そんな夜の日。
一室でぬくぬくとしていると分からないけれど、思い切って湯を沸かすように身体をほ照らしたり、倉庫の角のダンボールなんかに隠れていたら、声が聞こえる。喜んでたり、はしゃいでたり、つんけんしていたり。自分とは程遠いあなたたちが羨ましくて、細い目をつくる。私もイルミネーションをみたい。空が晴れていて、星が隠れていて、月が顔をしかめて、君が笑ってる。そんな中で生きていたい。
そんな中なら、ちゃんと光を写せるだろうから。

12/13/2022, 10:40:01 AM

愛を注いで。
今日もキミを愛でよう。熱々の紅茶を注いだらどんな反応をするだろう。果物を沢山集めて、混ぜてしまうのもいい。冬の寒さで天上が凍るように、その身の暖かさで心がとろけ出すように、丁寧にキミを使おう。あなたがクシャミをすれば種が弾け、お腹を鳴らせばクラクションが鳴る。何かと繋がって、生き続けるから。大切に大切に、壊れたとしても、精一杯愛でたいと思う。
自分で初めて買ったはずのアンティーク品が、昨日の地震で壊れてしまった。まるで翼を折られたカラスみたいに、一番星の輝かない夜空みたいに、曇ってしまった私の顔はさぞかし沈んだものだっただろう。でもまだ諦めてはいない。必ず立ち直らせて、水を注いでみせるから、愛を注いであげるから、またそこにひっそりと佇んでいてほしい。

12/12/2022, 12:25:34 PM

心と心。
書けない。心なんて分からないから、書き出しすら浮かばない。自室の椅子で天井を仰ぎながら考えても、首を左右に振って沈黙を守ったとしても、ココロなんてモノは分からない。ましてやそれが二つ、三つ、四つと増えていけば、解読不可能なスパイ暗号のように、テレビつけて映る開かずの金庫のように、頑として打ち付けられているから。分かるはずもない。
冬になり寒さの理由が分からなくなった。体外的なものなのか、体内間のものなのか。腰の痛みも、目の腫れも、肩の重さも、足のむくみも全て含んで自分だから。私の中ですら繋がっていないココロが、誰かの中に溶け込んでいくなんて想像がつかない。
ココロ。どうか楽しんでくれ。これから生きる君だから、頼みたいんだ。ココロの心で楽しんでくれ。

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