あじさい――――
ザァザァと止めどなく降り続ける雨。
お天道様が一年の中で最も潤いを与えてくれる時期。
それが「梅雨」だ。
6月になり、毎年恒例の梅雨の時期がやってきた。外出のしにくさや、ジメジメとした湿気の多い時期でもある為、好ましくない天候だと感じている。
だが、自然界からすれば天からの恵みと言えよう。
この時期の見物と言えば紫陽花。
6月半ばが見頃とされる紫陽花、土の成分で葉の色が変わると聞いたことがある。アルカリ性だとピンクに、酸性だと青色になるとか。個人的には青色が好きなので、酸性の土で育った紫陽花がベスト。
そんな紫陽花だが、色によって花言葉が変化する。
青や青紫だと「辛抱強い愛情」「冷淡」「無常」
白だと「寛容」
ピンクだと「元気な女性」「強い愛情」
緑だと「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」
送る相手によって渡すべき色が異なるので、間違えない様にしたいですね。
桜散る――――
桜は八分目程度が見頃と言われるが、あくまでも一般論であり、それらが全て正しいとは限らない。
俺は完璧な満開を好んでいる。それはもう明日にでも散ってしまうのでは?と思われてもおかしくない程度に花が咲き誇っている状態が好ましいと感じる。
勿論スカスカな桜など俺は大嫌いだ。中身の詰まった密度の高い桜の木が大好きで堪らない。今にも儚く散ってしまいそうな花弁と、春の訪れを木々の命を懸けて、我々に知らせてくれる桜という存在。毎年樹木の命を削りながら、我々ニンゲンを感動させてくれる。
ひらりと桜散るその瞬間が、俺にとって忘れる事を許さない一つの大切な想い出であり、余計にこの時期が恋しくて恋しくて、実に堪らない。
神様へ――――
神は全てを見ている。
それ即ち、隠し事等一切出来ぬ。
今、汝が願う事柄も事象も全て神は知っている。
全てを知った上で、我々を見守っている。
神の社である神社において、常日頃感謝の意を持ってお供えをし、神に接する事。
神様へ日頃の感謝の報告と共に、今後も御守り下さいと自分の意思を伝える。
18XX年 7月7日
神様への心得12Pより
春爛漫――――
日本は四季がある故、季節の変わり目がきっちりと存在している。
特に冬から春へ季節が変わる頃、人は春の香りを感じるそうだ。
私にはその香りを感じる事が出来ないが、春というものは視覚的にも嗅覚的にも非常に感じやすい季節なのかもしれない。
視覚的、桜が定番だろう。私は世間一般的な桜も好みだが、枝垂桜なんか特に魅力的だと思っている。日本に生まれた以上、沢山の桜が見られる事を喜ぶべきだろう。満開の桜を見てご飯を食べたり、写真を撮ったり匂いを楽しんだり……人それぞれの過ごし方があるだろう。一喜一憂、一年に一度の春という瞬間を春爛漫と共に。
これからも、ずっと――――
簡単には信じられない言葉がある。私はその言葉に幾度と騙されてきた。良心を欺かれ、心身共に疲弊しきっている毎日だというのにも関わらず。
最近の若者は……なんて言葉じゃ収まらない範囲がある。人間関係は歳を幾つ重ねたとて、変わらないソレがある。変わらないソレというのは友達関係だとかそんなものだと認識すればいい。
「大人になっても仲良くしたいね」だとか「これからも、ずっと一緒だよ」だとか、軽々しい言葉に踊らされてきた。もう懲り懲りだ。仲良くしたいなら尚更軽い言葉等人に言わない方がいいのではないか?と私は思う。