12/27/2024, 3:09:40 PM
もう、息が白く染まるほどの寒さ。
「おまたせ」
うしろから大好きな声
「もう!遅いよ!」
怒ったように頬を膨らましてみる。
「ごめんごめん」
と笑って謝る君。
長時間君を待っていて冷えきった手のひらを息で暖める。
「寒いの?」
「少しね」
そういうと、
「ん」
だまって手袋をろを差しだしてきた。しかも片ほうだけ。
不思議に思いつつ、つけてみる。
「あー違う違う。逆」
「逆?」
言れるがまま逆の手につけかえる。
「これなら暖かいでしょ」
そう言って空いた手をつなぐ。
確かに。手袋より暖かい。
あぁ、やっぱり好きだ。
【No.37 手袋】
12/23/2024, 12:00:17 PM
ピーンポーン
「はーい」
チャイムが鳴り、私はあわてて外に出る。
ドアを開けてもそこにはだれもいなかった。
そのかわり、床に白い小包が置いてあった。
ここ最近物を頼んだ覚えはないし、宛名もなかった。
迷いつつ、開けてみると、赤い手袋が1つ。
「一緒にいてあげられなくてごめんね。」
そんな君の声が聞こえた気がした。
【NO.36 プレゼント】
10/21/2024, 2:25:27 PM
歌には、不思議な力がある。
歌を歌うには意味があって、届けたい想いがある。
だから私は歌うよ。
【No.35 声が枯れるまで】
10/16/2024, 2:26:38 PM
ドアを開けると見慣れない風景が広がっていた。
まぶしさに思わず目を細める。
でもそれは春の日差しのような、、、
とても暖かくやわらかな光
【No.34 やわらかな光】
10/3/2024, 3:40:24 PM
もし、もう一度あなたに会えたなら。
またその声で昔のように名前を読んでください。
【No.33 巡り会えたら】