正直、出会った瞬間からなにか流れた。
目を合わせたあの日。
運命の人に出会っちゃったね!なんて軽く言ってたけれど、確信してた。
あなたが私の嫌な行動に深く聞いてきた。
私も少し前に、相手に話した。
驚くほど綺麗に解決して感動してたよ。
けど今度は逆。
今どう思ってる?こんなに言われて嫌でしょ、なんて悲しげな声。
ごめんね、実は嬉しくてむしろ胸が苦しいの
真剣に叱ってくれてるあなたが好き
対等な存在として扱われてる
それだけとおもう?
それはひどく難しいものだよ
またあなたのことを好きになる。
底が見えないほど私を虜にしてしまう。
怖くない。
人を信じても大丈夫なの?
この人なら信じきれるとおもった。
はじめて、心からかっこいいとおもった。
そんなあなたに選ばれたのなら、
私もきっと素敵なのだろうと揺るぎない自信を持てるようになるかな?
あなたの隣にふさわしい私になるには?
─二人でなら、きっと幸せな人生を築ける
迷いが消えた日。
全て終わらせよう。
あなたに出会ってしまったばっかりに
今の私は死にたいと生きたいの間に立たされている
自立心を取り戻そうと必死で足掻いて、
勢いのまま、就活を始めた。
就活は、嫌という程自分と向き合うことになる。
どうしてこの道を選んだの?
どうしてやめたの?
どうしてまた働こうと思ったの?
『将来を見据えたときに、長期で続けられるような安定したお仕事で、スキルアップも望めるからです。』
その裏側は、
ともに歩んでいきたい人と出会ったから。
そんなこと、バカ正直に言ったら、
その彼と別れたら?死んだら?やめるの?ってなるよね
もう二度と、養われるなんてしない。
ともに生きるためには自分もしっかり足をつけなきゃ。
いざというときに支えられるでしょ?
それとね、
いつでもあなたと別れられる私でもありたいの。
自分の人生は自分で、
居たいひとと過ごすために全力にならないと。
他人任せじゃ不幸になるだけ。
早く死にたがってた私の経歴なんて見ないで
今の私を見てほしい。
これが私の終わりなき旅。
自分を見つめて、自分を愛して死にたい。
あの頃の私へ
中学2年生、14歳。
19年後の私は、まだ結婚していません。
仕事も、いま就活中です。
予想もしていなかったよね。
あの頃の私は、
大学卒業後は安定した職について、25歳には仕事で出会った人と結婚して…
当時の私も、大人になれば勝手にそういう風に
そうなるものだと思っていましたね。
けれど、心はそんな風に変化しませんでした。
したい仕事に就いて、恋には臆病でした。
好きだと思える人に出会えなくて、愛がなくてもメリットがあるならと、そんな下心を持ったまま付き合うからどんどん拗らせた。
ときめくならば、妻子持ちでも構わないと思ったの。
そしたら、何も信じられなくなったよ。
相思相愛のドラマや漫画を読むのが辛い。
夢のまた、夢だなって。
けれどようやく出会えたよ。
心から信じられそうな素敵な人に。
知れば知るほど好きだとおもう。
彼のためなら、生きたいと願うの。
長生きなんてしたくなかったし、空虚だったのに。
彼のそばにいると
もっとしっかり生きなきゃ
あなたの隣にふさわしいひとになりたい。
そう思えるんだよ。
本当に私は結婚できるのかな。
そもそも生きてるのかな。
あの頃の私は
本当はこんな風に思っていたくせに。
大丈夫だよ。
やっと出会えたよ。
心から愛せる人に。
いま私は幸せです。
逃れられない
逃れられないとおもった。
私はこの世界であなたに
全てお膳立てされて
何も苦労などないよ
楽しいことだけしよう、ね?
人間は贅沢なもので
全て叶うこの世界から
─逃げたい
ただそれだけを願った
1人で生きていくんだ
このままひとりで
誰にも頼らずいいじゃないか
気ままで
それが楽しいよ、ね?
『今を楽しもう!』
新しい君との日々がゆるりとはじまった。
ひとりより楽しいことある?
ねえ、、おかしい。
君といると、不思議な気持ちになる
逃れられないというよりも
─逃げるって?なにから?
きみとならずっと
きっと一生
逃げるなんて選択肢出ない
それってつまり
『逃れられない』関係だね。
愛しさで縛り付けられるの
理想のあなた
私の目の前に現れた君は、まさに理想。
こんなひと、いるんだ。
考え方も、伝え方も、私の中にするりと馴染む。
なにもかが包みこまれていく。
私はあなたに染まりたい。
あなたのようになれたらきっと、私は自信をもって
自分を好きだと言える気がするから。
けれど、なれない。
近くて遠い人。
私はあなたの理想になりたい。