永遠の花束
永遠。
ながく、つづいて、無くならないもの。
それは想いとか記憶だとおもう。
いろんな出会いをして、
別れて、出会って、の繰り返し。
永遠を誓うなんて、ありえない。
そんなもの、ない。
そう思っていた。
あなたとの日々は
約束を積み上げては壊し、直して、直して、
きっと元には戻らない。
けど、金継ぎをした器のようにはなり得る。
だからこそ、良いと思える。
あなたといるとね
永遠ってあるのかもと
少し、少しだけ思える。
永遠をちいさなことでもいいから
積み重ね、それは財産になる。
誰にも奪われない、私だけの永遠の花束。
隠された手紙
スマホのメモ帳には、あなたへの想いを綴ったものが何件も入ってる。
それは、あなたと出会った日から、今日までのこと。
あの時の私は、どう感じて、どんな風に変化していくのだろう。
たまに、自分の気持ちがわからなくなってしまうから
始めから、読み返す。
ここの、アプリもそう。
すると私は、
何度も何度も反省して、またあなたに恋をして、二度とあなたを手放さないと、離すものか、私は誓う。
馬鹿なんだよね。
なんで、信じられなくなるんだろう。
もう、心に染み付いた癖だ。
君と積み上げた日々を思い返せば、何も心配などないというのに。
さみしくなると、誤魔化したくなるの。
この人のこと、思ってるより好きじゃないって。
そうしてるうちに、本当に好きじゃなくなるから、さみしくなくなるんだ。
君は、寂しがらない私を不思議といった。
寂しいときは、寂しいと言っていいんだと
君が、何度も教えてくれた。
きみは、いつも、全部受け止めてくれる。
どんなに身体が辛くても。
そういうところが、好きな理由?
ちがうな。
寝てるとき、こっそりキスをするけれど
あなたもキスをし返してくれる。
優しく笑ってくれる。
だめなことをしたときは、教えてくれる。
なぜ、だめなのか、わかるように。
そういうところに、
あなたは、私を愛してくれていると実感できるのかな。
今日も、あなたにどうしてこんなにも惹かれてしまうのか考えてた。
もしも、私がどこかで死んでしまったら
想いをたくさん綴ったメモ帳も、このアプリを見ずに
終わってしまうでしょうね。
あなたは私がどれだけ好きか知らないままだ。
この隠された手紙を、君は、見つけられる?
瞳をとじて
今日も君を、想う。
これは、私の心の中だけでおもうだけ。
君には、伝えるつもりもない。
──好き。
全部受け止めてくれるから
それだけではなくて
私の人生を、より良くするにはと
真剣に考えてくれる
一生一緒にいたい。
何も、不安がない。
この人しかいない。
私を満たしてくれるのは、あなただけ。
ときめきも、
安らかなひとときも
話せば話すほど、きみは底しれず
飽きないの
飽きたなっておもったら
変化があるの
きっと私をよく見てるから
察するのかなって
愛されてると実感できるからあなたを
信じられる
裏切られたら?
裏切るなりの、理由があると
きっとそれは、
私のためを思っての、裏切りだと
そう思えるの。
君なら、裏切られてもいいや
裏切られるのが怖いとか
信用できない、
ひどくそれに嫌悪や恐怖を感じていたけど
なんか、君と付き合ってから
そういうことが、よぎらない。
それはとても幸せなこと。
幸せなんだね。
愛したい。
君を、ずっと、愛したい。
愛しいひと。
愛を注いで
もっと、もっと。
お金じゃなくてさ。
お金は、不思議。
有ればあるだけいいと思ってた。
けどね
お金じゃない。
お金をかけてもらっても
満たされなかった
買ってくれてありがとうと
あまり思えなかった。
私が好きと言っても
向き合って、くれなくなって
ならせめてお金だけ
お金くらい使わせてよって
ただただ虚しかった。
あの人と離れて、
君と出会って
自立するために努力した。
おかねの価値
一人暮らししたらね
ひとつひとつを大事にできるようになって
ああ、これだ
この気持ち、生きてるっておもう。
「一瞬会って渡したいものある」
君から突然の連絡。
仕事で失敗続き。
もうやめようか、どうしようか、
泣きそう。
一体何?
会えるなら、会いたい。
君は、本当にタイミングいいね。
私が前、今度自分へのご褒美に買うつもり!って
報告したお菓子を買ってきてくれた。
私が話したこと、全部覚えてくれてたんだよ。
私の好きな、ケーキ屋さん、遠いんだよ?
なんでここにあるの?
君の大切なお休みを、私への贈り物を買うのに当ててくれたの?
その気持ちだけで、なんだか泣けるくらい嬉しくて。
一生君を愛して、愛して、最期まで絶対に手放してやらない。
そう強く思った。
じゅうぶんすぎる愛に
私は何を返せるだろう
私の身を捧げるしかないのだ
身も心も、全部きみのものになりたい。
きみに、愛を注ぎたい。
愛してると、伝えたい。
なんでもないフリばかりしてたら
自分のホントの気持ちがわからなくなって
「さみしくないの?」
寂しがるとさ、面倒な女って、なるじゃん
「なにが?」
まるで気にしてないかのように振る舞っていたのに
君は、心配するんだ。
「本当に?」
「うん」
「嫌じゃないの?」
「別に」
「素直じゃないね」
君に何がわかるのかと
少しイラッとしてしまった
ハァ、とため息がきこえる
ふいに
ただ、抱き締められた。
「俺は、寂しいよ」
耳元で君は、呟く。
その一言で、
たったその一言で私はね
寂しがられても、嫌な気持ちにならないと
知れたの。
君が、教えてくれた。
さみしいと、素直に伝えても良いのだと。
嘘つくとね、胸が苦しい。
なんでもないフリは
今はもううまくできない。