夜凪

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3/14/2025, 11:21:12 PM

どうやら死んだようで
一緒に居たはずの君が居なくて
探してみたけれど
花も咲かないようなこんな地獄に
君がいるはずもなくて。

じゃあ君は
あたたかな場所で
花に囲まれて過ごせているのかと
そう思ったら
嬉しくなって泣いてしまった。

不甲斐ない俺のせいで
苦労をかけたから
どうか俺など忘れて
仲間を作って
笑って過ごしていて。

その方が君には似合うから。


テーマ『君を探して』

3/10/2025, 10:29:12 AM

今、願いが叶うのならば
あの時に戻りたい。
まだ希望が目の前にあった頃の
仲間が生きていた頃の
私が私で無くなる前のあの時に。

今、願いが叶うのならば
また家族に会いたい。
抱きしめて「ただいま」と
一言でいいから言わせて欲しい。

また悪夢に苛まれる。
現実の方がよほど夢のような有様なのに
紛れもない真実である事を私の脳が訴えている。

ああ、願いが1つでも叶うのならば…………



テーマ『願いが1つ叶うのならば』

3/8/2025, 12:36:38 AM

落雷で消える
ライトの光

乱雑で寂れた
ランドリーの隅

「来世で会おう」と
楽観出来ぬ若者達は笑う

落下する意識とカラダ
「楽に生きれたら良かった」

乱心の翌朝
雷鳴は跡形も無く

ラジオのニュースで語られる
LOVEの末路は30秒


テーマ『ラララ』

3/6/2025, 9:23:10 PM

ある時空を見上げたら、
青々とした晴天の空に
真っ赤な風船が浮かんでいた。

誰かがうっかり離したのだろうか。
風に運ばれてどんどん遠ざかっていく。

空を飛ぶ風船は、
地上の喧騒など知らず
どこまでも自由だ。

青空に浮かぶあの赤を、
今でも時々探してしまう。
あの風船は何処へ行ったのだろう。
誰も知らない空の果てを見ただろうか。


テーマ『風が運ぶもの』

3/3/2025, 11:02:02 AM

花弁ひらり、風に舞った
静かな水面に触れて
鮮やかな波紋を残した
そんなある春の午前

蝶々ひらり、宙を舞った
やがて仲間と合流し
共に花壇へ消えていった
そんなある春の午後

私はひとり、ここで君を待った
来るはずのない君を待っていた
君という春を待ち続けていた

花弁また、ひらり
今度は私の頬を掠めて
はらり、雫が頬を伝って
アスファルトに吸い込まれて溶けた


テーマ『ひらり』

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