ある時空を見上げたら、青々とした晴天の空に真っ赤な風船が浮かんでいた。誰かがうっかり離したのだろうか。風に運ばれてどんどん遠ざかっていく。空を飛ぶ風船は、地上の喧騒など知らずどこまでも自由だ。青空に浮かぶあの赤を、今でも時々探してしまう。あの風船は何処へ行ったのだろう。誰も知らない空の果てを見ただろうか。テーマ『風が運ぶもの』
3/6/2025, 9:23:10 PM