この世の、この世の人間全員を圧倒出来るような小説を書きたい。
文体には興味が無いと言えば勿論嘘になるが、
今の時代、文体が綺麗で美しいと言うだけの理由だと矢張り取り上げられにくいであろう。
文豪の太宰治のような完璧の文体でないと。
では小説に一番大事なのは何か。それは私にとっては矢張りストーリーだと思う。
ネット社会がトリガーになってきている今は、紙の本を進んで読む小中学生はかなり減ってしまっているだろう。
小説界隈の中で重要視するのは人によって違う。
勿論、純文学が好きな人が居れば、現代社会の非酷さを表した本が好きな人も、トリックを使った読者と筆者の頭脳戦を繰り広げるミステリ小説も。
世界には様々な本が数え切れない程存在し、
年々小説家志望は増え、取り上げられる小説はごく一握りとなってきている訳だ。
産まれたときからずっと文学について勉強してきた人ですら取り上げれない事もある。
50年後には小説家という職業は存在しない無いかも知れない。
それでも、私にとっての小説家は夢であり、唯一の希望であり、私の最終地点としたい地位である。
勿論文学にとって文章能力はかなり大切である。
幾らストーリーが面白く、魅力的でも、矢張り小説界隈を基準としたある程度の文才、知識、物語のもって行き方など無いと、まず読んですら貰えない。
それなりの勉強は必要不可欠であり、小説家という古い看板を目指すには避けて通れぬ道である。
太宰治の走れメロスは個人的に好きだ。
友情がなんたらと言う、今残っているデータ上の太宰治が本当にかいたのか窺わしいような教訓が見え隠れする作品だと思うのだが、何だろう。
矢張り私は人間失格のような己の人生をとんとんと語った作品よりも、言葉の裏を幾らでも会釈しゆるストーリーが好きだ。
まだ私には上手く表する事は出来ないのだが兎に角ストーリーが好きだ。勿論ストーリーの裏に隠れた教訓が其れを更に引き立てて居るのだろうし、美しい文体、綺麗な見出し、ストーリーの進め方。
凡てがとても良い作品だと思うが。
ここまで言って何が言いたいのかというと、何回も言うが人を魅了させ、鳥肌を立たせるには、多大なる伏線回収と、ストーリー展開の使い方が重要なのだと私は思う。
ストーリーが今の時代大事だとストーリー性無しで文体にも其処まで拘らず自分語りを此処まで繰り広げている私はどうやら小説家に向いて居ないらしいのだが、矢張り取り上げられる作品はどれも今話したような作品ばかりになってきていると思う。
私は今回の文章を作成するにあたって何回ストーリーと言う言葉を使っただろう。
これを見ている君は屹度私より年上だと思う。
文章を書く事が好きか苦手か。日記感覚で書いているかもしれない。私よりずっと勉強してきて、小説家デビューしている方かも知れない。
私が言っている事は間違っているだろうか。
今からこの界隈はどんどん退化していき、逆にネット社会はどんどん成長していく。
こんな浮き世で小説家になんてなれるのだろうか。
こんな生半可な娘が志し半ばで簡単に口になんか出せない。
もし私が20で新人賞に応募し、見事小説家デビューを果たしたとしよう。
東野圭吾や伊坂幸太郎、綾辻行人、湊かなえ、道尾秀介他にも数え切れない程沢山の名前の知られている小説家がいる。
これらの人たちの作品凡て面白い。ストーリーも短編も。だがその中でも矢張りデビュー作が一番面白く感じる。
デビュー作はその人の書きたい小説、ストーリーが詰まっていて面白い。
先程名を挙げた人達は名前だけでハード本でも何でもめちゃくちゃ売れるだろう。
あの人気作家の新作と言うだけで本屋の入り口に飾られる。
こんな状態で私の本は売れるだろうか。
屹度売れない。私が最高作品だと胸を張れる作品で新人賞に受賞したとして、今後それを越える作品はかけない。それどころか一冊目で売れなかった私の本はもう一度本棚に並べてくれるかも分からない。
小説家の道はかなり険しい。沢山の鍛錬が必要不可欠でゴールの看板が見え来た所で、その門は狭い。
なのにも関わらずその門の先を目指す者で前が見えない。もし門に通れたとして、それで食べていける保証は勿論無い。
私は如何すれば良いんだろ
もう生きたくない
この社会で私は生活できない
もう生きていけない。
辛辣過ぎる愛の鞭
一生鍛錬しても解けない魔法
耐えきれない。
君と見た花火
綺麗だったな。儚かった。
二人で撮った写真
後で見ると君が変顔しててめちゃくちゃ笑った
遭難しかけたキャンプ
スマホも圏外で死を覚悟したよね
水着を忘れた海
結局あれどうしたんだっけ笑めっちゃやけたよね
ビビりまくった肝試し
こけしが落ちてて本気で逃げたよね
飛べないで立ち往生になったバンジージャンプ
私が文字通り背中押してあげたよ笑
君が、思い切った声で打ち明けてきたとき。
あの時は絶望だったな、
楽しい思い出たっくさんありがとう
大好きだよ。また新しい思い出つくりたいな
待ってて。今からそっちにいくからね
私独りでは、この世界には居られないから
君がいたから私が居たんだよ。
お題「君と一緒に」
神が本当に居ると思いますか?
それと、神を信じていますか?
神が居るのかと信じているのかは似て非なるもので、違うものだと考えています。
昨日途端に考え出して、想い出す度に、疑問が生まれます。
私は絶対に神は居ないと思います。
皆、神は居ないと断定して、分かった上で神を信じるのです。
信じたがるのです。
人間は、責任者をほしがります。
自分が、何かをやらかしても、
あの人が自分に指示を出したからやった。
と言うと簡単に責任逃れする事が出来ます。
そうやって積み上げられてきた、
人間の波で好都合が押し寄せられてできたのが、神です。
人間はこの地球で最も賢いのにも関わらず、其れが故にぶつかり合う、愚かな生き物ですから、
哲学と呼ばれたり、地球の歴史と言われたり、
全然分からない。自分達はどうやって存在しているんだ?と言う不安感と、果てしない時間が神を造りあげてきたのです。
信じた方が好都合だから、信じるのでしょう。
ですが、皆そんな事言わない。
誰に聞いてみても、皆神は本当に居る。というような口振りです。
世界にとっての神、大地を造った存在が本当にあるとするならば、それは正しく、神と言えるでしょう。
ですが、人間が作り上げてきた、好都合の塊なのだとしたら
居ないのは目に見えています。
神社の巫女を勤めている私が言えた事では無いですが、
この世に神を本気で居ると考える人はどれくらい居るでしょうか。
人間以外、宗教の通じる生物は存在するでしょうか。
人にとっての神の価値観が違うため、否定はできません。
こんな変な質問をしていますが、
深く考えちゃ居ません。
難しい事も考えては居ません。
神を信じていますか?
神は居ると思いますか?
私も余りに幼く、綴りつづりしか覚えて居ないのですが
夜空に浮かぶ星の中で月が一際目立っていた夜の事でした。
私はまだ子猫だった頃だったものでしたから、
母猫が来なくなってしまってから、非常にひもじ
く、
ひょっとしたら餓死するのでは無いかと、
不安に駆られ、無闇矢鱈に声を出して居たのを覚えております。
暫くそうして居ると、遠くから足音が聞こえて来まして、
段々此方に近付いてきているようなのでした。
私は、自分の居場所をその者に知らせて良い物なの
かと本能的に、幼稚な心でその疑問の答を探していました。
その内に、此方に気付かれてしまったようで、
その者は、2本の足で器用に此方へ駆けて来ました。
その時幼いながら死を覚悟したのを印象深く感じています。
しかし、その者は当然の如く私を優しく抱き上げ、
懐から小さなパンを取り出し、地面に置かれました。
行動と見た目の違いに戸惑いつつも、飢えて死ぬ事の方がなんせ怖く、私は警戒などせず、遠慮なく齧りつきました。
直ぐに食べ終わってしまった私は、
(その頃はこの食べ物が何かも知りませんでしたが、)パンがもう一度欲しく、
その者に縋り付き少し前より大きな声を出してお願
いしました。
ところが、その者がもう一度地面にパンを置くことはなく、私をまた抱き上げ、歩き始めました。
その者の腕の中では、
視界が高く無理矢理飛び下りて逃げる事は
考えませんでした。
暫し経って、腕の中から外を覗いてみると
夜なのに何故か明るい、大きな大きな小屋のような場所に入るところでした。
お題/子猫
ーーーーーーーーーキリトリ線ーーーーーーーーー
夏目漱石の[吾輩は猫である]
を思い浮かべながら書きました
自分勝手で済みません!
『先輩!』
ベンチに座っている先輩は黒色の綺麗な髪を靡かせながら
私の方に振り返り返った。
春風先輩には本当にお世話になった。
春風先輩は、本当に優しく、頼れる存在で、安心感があって、どこか掴み所がない。
春風先輩と出会ったのは今と同じ、桜が舞う中庭だった。あの時の目は死んだ魚よりも死んでたと思う。
シングルマザーなのに、良い高校にいれて貰って、
お母さんには、本当に感謝してる。
だから将来的には楽をされてあげたい。
だけど、その時高校入りたての私は馴染めずにいた。中学生の頃からこうだ。私は不登校だった。特に理由も無いのに学校に行けず、それが故に自分を責め、命を絶とうとした。
だが、通行人が命を懸けて助けてくれた。
どうやら病弱だったらしい。
悲しみよりも、罪悪感よりも、ショックが大きかった。礼儀として参加させられた、その人の葬儀では、ゴミを投げられ、胸ぐら掴まれ。
でも当たり前だと思った。私が殺したも同然だし、
それに、その時にはもう私は何も感じ無くなってたから。
私はこの時、選択せねばならなかった。
この人を殺した罪の償いとして、もう一度彼処に絶とうか。それとも、この人が死んで守った命を守り抜こうか。
……前者だな。
そう思っていた。罪を償いたかった。いや実際はもう生きたくなかった。
だが、それすら否定する物も出てきて。
死にたい。苦しい。嫌だ。忌まわしい。変えたい。悔しい。何で?
そんな思いを覆される事無く、生きさせられて、
正に生き地獄だった。縁のあった通行人もシングルマザーのお母さんも、私には一生鍛錬しても解けない魔法を気軽に掛けたのだ。
高校に行っても、私から話し掛ける事が出来なくて、話し掛けてくれた子とも上手く会話できなかった。
まだ桜がギリギリ散りきってなく、桜の花弁がお母さんの作った弁当に入ってきていた。
ベンチに一人で座って
これからのことを考えて居ると涙が溜まってきて、抑えようとしても抑えられない。
ここで泣いたら更に浮いてしまう。
そう思ってそれを避けるべく、立ち上がると
すぐ前に、優しく微笑む春風先輩が立っていた。
綺麗な黒色の髪を靡かせて、その風にのった花弁が春風先輩を女神のように仕立てたたていた。
こうやって春風先輩との出会いを事細かく思い出していると
わんわんと泣きたくなってきた。
だけど、涙は堪え、流さない。
そう昨日に決めた。
だから笑顔で、
『春風先輩、ご卒業おめでとう御座います。』
そう、言った。
これでもう、春風先輩とは会えない。
そんなこと考えると涙が出てしまうから、考えないようにした。
すると、春風先輩は
『泣いて良いんだよ』
と優しく目を細め、安心する笑み、あの時と同じ笑顔で、あの時と同じ言葉を言った。
私は、大粒の涙を流しながら、
『先輩も、泣いて良いんですよ』
と言った。
先輩は目を一瞬見開いて、すぐに私を抱きしめて静かに涙を流した。
『ありがとう』
違う。それは私が一番言いたいこと。
私は知っていた。
春風先輩は、この先短いこと。
だけど、今回は選択肢は1つしかない。
それはとても辛い事だけど。
春風先輩に死んで欲しくないけど、言いたいこと、いっぱいあるけど、直ぐにでも入院して長く生きて欲しいけど、いろんな事がごちゃ混ぜになって涙がとまらないけど、決心して進まないと行けないんだ。私は涙をぐっと堪えて、一定テンポ遅れて返事をした。
『私の、台詞です。』
来世でもまた、いつか会いましょうね
『お題/また会いましょう』