S.Arendt

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11/20/2024, 8:23:43 AM

夜の寝る前にキャンドルを付ける

ゆらゆらと揺れる光が落ち着くから

この習慣は僕の執事に出会ってからついたもの

彼は昔仲の良かった執事に教えてもらったらしい
…今は長いこと避けられ続けているそうだ

彼らは少々頑固なところがあるからなぁ
また仲良くなれると良いのだけれど、
彼ら次第なので時間がかかりそうだ

まぁ、それはまた今度解決していくとして…

6種類くらいのキャンドルをその日の気分でつける
香り付きのものだとか、木の蝋燭芯でぱち、ぱちと
焚き火のような音まで色々ある

今日はひのきの蝋燭芯を使ったキャンドル
寝る前に飲むベッドタイムティーのお供に火を眺める

(まずい時間がないのでまたあとで……

11/19/2024, 6:44:28 AM

たくさんの想い出

何百、何万年と彼は歩み続けている

アーレントは止まることができず歩み続けている

その中でも大切な人ができて、彼らとの記憶が刻まれていく

彼らが亡き後もアーレントは歩み続ける

想い出を胸に歩む

再び魂が輪廻し、会うことができるよう願いながら……

11/17/2024, 4:41:54 PM

パァンッッ!

部屋に鳴り響く銃声



…のようなクラッカーの音。

「「「「「お誕生日おめでとう〜!!」」」」」

11月18日、アーレントが部屋に帰った瞬間の出来事である。

とある世界で魔獣討伐をして、トランメンバー用の邸宅の自室に入った。
ランプに火を灯した瞬間、銃声のような音が鳴り響きアーレントはすぐに戦闘態勢をとった。
そして聞いた言葉は、誕生日を祝う言葉。

“あぇ……?誕生日…?あ〜今日18日か、早いねぇ。”
人の時間が経つのは、と警戒を解く。

アーレントは不老不死者である。
人間や精霊、魔族などとも違う「なにか」である。
それゆえ長い時を生きすぎて感覚が麻痺しているのだ。

アーレントの周りにいる者達はそれをわかってるからこそ、
サプライズをして一年が過ぎたことを知らせる。
親しい者の気配には反応しないからサプライズも成功するのだ。
そんなサプライズにのんびりと驚く彼に次々とプレゼントを渡す。

手袋やマフラー、紅茶や珍しい茶葉まで色々ある。

“なんだか、温まる系のグッズが多いね?
 僕は別に魔法で暑さも寒さも防げるのだけれど。”

「もうすぐ冬で寒くなりますし、防げることがわかっていて
 も暖かな場所にいて欲しいという願いでもあるんです
 よ。」

近くにいた黒髪の青年が言う。

秋の暮れ、雪が降る日も出てくる季節。
確かに気温がグッと下がり、人々は冬の装いになる。

願い

願い、かぁ。僕に対しての願い。想い。
それだけで僕は充分あたたかく感じるなぁ。

僕よりも君たち自身を大事にしてくれ、なんて言葉は飲み込んで“ありがとう。大切に使うよ。”と返す。

本格的に雪が降って、冬になったら…
この子達にそれぞれの好きな温かい飲み物を淹れてあげよう。もらった茶葉でもいいなぁ。ボトルに入れて、山を登って山頂で飲むととかも良いかもね。
冬は空気が透き通ってるから、きっと綺麗な景色だろう。

僕がこんなに他者を想える日が来るとは思わなかったなぁ。
ひとつ一つ、記憶が重なって雪みたいに感情が降り積もっていって。今ではこんなにも愛おしく思う存在たちがいる。

幸せは、こういうことなんだろうな。
守りたい。
これから先も続く僕の道の中で、きっと毎年彼らは僕の元に集う。
僕の存在することが嬉しいと伝えてくれる。

“ありがとう”

何度伝えたって足りない言葉。

今日は化け物が生まれてしまった日
化け物が名を持った日
家族に出会った日
心を知った日

僕の 誕生日

11/17/2024, 9:29:38 AM

はなればなれ

書きたい……!時間が……!!!

アーレントの一番弟子、トランの2番目のメンバー
ユリウス・シエル・ロールズセン
27歳で世界樹に触れて本来消えるはずだった大切な人を救う魔法を使った。その作用により不老不死者になった。
自分が生き続ければ、彼に関する情報が消えない。
故に死なないで生き続ける決心をした。
その後実家の公爵家で後継者になれないこと、旅に出て世界をまわることを家族に告げる。
その場にはユリウスという名をつけた名付け親がいて……

大切な人に対するユリウスの思いや、名付け親と旅に出ることになった時のユリウスの記憶を描きたい…!

11/15/2024, 5:12:06 PM

ちりん

鈴をつけた小さなものが足元に擦り寄る

“....なに?この毛玉”

足元のそれを避けて宙に浮かぶ

みぅ、みぃ

小さく鳴き声をあげて下をくるくる回る子猫

「アーレント様、こちらは猫の子どもです。
 名はミーシャだそうです。」

そばにいた金の穂のような三つ編みの王が言う

抱き上げてアーレントの前に持ち、ほうら可愛いでしょう?
となぜか誇らしげに肉球を見せる

“んん、猫は知ってるんだけどね?
 なんで君の執務室に子猫がいるのかなって。”

「執務に追われて疲れ切ってた私に、補佐が癒しとして休憩
 の時間に戯れられるようにしてくれたんです。
 ふわふわで小さくて…とっても愛らしいですよね!」

にこにこと笑む彼にアーレントは“うんうん、そうだねぇ”と返す

三毛猫と戯れる友人を見つめて、彼が笑える今をアーレントはホッとしていた

“クランツ、君の補佐が猫を渡したのも体調を崩した君を心
 配してのことだろう。何かあれば僕にも教えてくれ、力になろう。”

「ありがとうございます。きっと、お伝えしますね。」

やらなければいけない仕事に追われる王はきっと本人が思っている以上に周りに慕われている

彼が落ち着いた日々を過ごせるように、願うばかりだ


ススキがお題だった時の王 名を「クランツ」としました:)

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