その優しさで、その温もりで、どうか私を。
そっと包み込んで
映画見てきました!
長谷部がよすぎる。
明日でやっとテストが終わります!
理系四教科がきつかったです!
文系なのに理数科選んだ末路ですね。
コナンの映画三巡目も行けます!
きっとテンションが違うんでしょうね。
昨日と違う私
七色の光が白の混ざらない青と溶け合って、何の跡形も残さないまま姿を消す。
だけどその美しさだけは僕の胸に残っていた。
空に溶ける
誰だってきっと忘れられない人はいるだろう。
それが私にとっては最初の恋で、最後の恋で、誰よりも愛してやまないあなただった。
ふと遠い昔の記憶がよみがえって、乾いた咳と一緒に瞳から涙が溢れて頬を伝う。
私の人生が終わりを迎えようと鼓動を弱める中、襖が静かに開かれて今ちょうど思い浮かべていたあなたが顔を覗かせた。
心臓が止まるかと思った。
何十年もあっていないはずのあなたがそこにいたことも、その時の流れを感じさせないほどにあなたが変わっていないことも。
全てが信じられなかった。
「最期に会いたいなって」
何もかも変わらないあなたが、あなたへの思い以外は変わってしまった私に笑いかける。
しなやかな手のひらが私の皺だらけの手を包んだ。
何十年越しにあなたが言った同じ時は刻めないと言う言葉の意味を理解して涙が溢れる。
繋がっていない方の手で私の涙を拭ったあなたが、懐かしい笑顔を見せた。
「好きだよ。ずっと」
乾いてしまった声帯は、だけどあなたに言葉を返すために必死で音を紡ごうとする。
「わたしも、ずっと」
かさかさの声でも、あなたの鼓膜はきちんと震えたみたいだった。
緩く細められた瞳から雫が落ちて、私の周りに小さな水溜まりを作る。
「ごめんね、一緒にいられなくて」
震えた声で謝るあなたに、だけどもう返事を紡ぐ音は出なくてただ瞳を見つめて頷く。
また探すから、見つけるから、今度こそは隣にいてほしい。
ただただ真っ直ぐな声色と、繋いだ部分から伝わる温度に、最期にあなたに頷きと笑みを渡して、私の人生は幕を閉じた。
待ってるからね。
どうしてもあなたしか見れないんだから。
また生まれ変わったら、あなたの隣を私にください。
どうしても…
じゃあね、と手を振って駆け出そうとする君に、何の宛もないのにまって、なんて呼び止める言葉が飛び出た。
「どうしたの?」
屋根と空の中間、すぐ後ろに雨空を背負って君が立ち止まる。
呼び止めたところで君を引き留める言葉を知らない僕は、目線を滴り落ちる雫に彷徨わせることしか出来ない。
少しかしげられた首に、柔らかそうな黒髪が揺れる。
「まだ雨降ってるからさ」
「うん」
「だからさ」
心臓が飛び出しそうなほどに鼓動を速める。
傘を持つ手に力が入った。
「もう少し、ここで話してかない?」
君の顔が見れない。
屋根を打つ雨音だけがやけに響いた。
君が小さく笑った声がする。
「うん。そうする」
安堵の息が漏れるのと一緒に手に入っていた力が抜けた。
顔を上げて交わった視線に、君が一歩前に出る。
「それでさ、その後は君の傘に入れてよ」
私、持ってないんだ、なんて綺麗な指が僕の手に収まる傘を指した。
また心臓が音をならす。
迷うまでもない返事を君に渡した。
君が太陽みたいな笑みを見せる。
あんまり好きじゃなかった雨の日が、大切な日になった。
まって