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12/14/2024, 10:02:47 AM

『イルミネーション』

「クリスマス、ひま?」
何もないような顔をして、だけど頬を染めて尋ねるあなたに、少し驚きながら頷いて返した。
あなたがわかりやすく安堵の表情を見せる。
「一緒にイルミネーション見に行かない?」
「行きたい!」
自分が持っている一番かわいい服をコーディネートしながら返事をした。

「ごめん待った?」
いつもより少し大人っぽくきめたあなたに緊張するのを感じながら声をかけた。
長い睫毛が瞬いて、光を湛えた瞳が私を捉える。
「待ってないよ。今来たとこ」
「よく聞くやつじゃん」
「そっちこそ」
軽口を叩いていつもの調子に戻そうとしたって、一度感じてしまった気持ちはもう元には戻らない。
突然に舞い降りた沈黙がやけに気まずくて、どこ行くの?なんて場違いな明るい声を出した。
「あっちだって」
スマホを鞄にしまって歩き出すあなたの隣に並ぶ。
手と手はまだ、触れあわない。
白く凍った息が静かに解けるのを眺めていたら、あなたがわかりやすく緊張を孕んだ言葉を寄越した。
「服、かわいいじゃん。似合ってる」
「……ありがとう。あんたも似合ってるよ」
心の中で大喜びする自分は必死に抑えて、紅くなった顔を隠したままあなたに言葉を返した。
今が夜でよかった、なんてひとつ息を吐く。
愉快な音楽と軽やかに音を鳴らすブーツに任せて足を進めると、あなたがここだよ、と足を止めた。
「……すご。綺麗」
目の前にそびえ立つクリスマスツリーは光に囲まれて、まわりの物も全てが明るい。
幻想的とか、夢幻的とか、そんな言葉が似合いそうな雰囲気だった。
「おまえと見たかったんだ」
そんな言葉に、少し高いところにあるあなたを見つめる。
イルミネーションに照らされて、頬が柔く光を帯びているあなたに胸が高鳴った衝動のまま、その手を握った。

かわいいクリスマスですね。
私はウニの研究をするらしいです。どうせ過ごす人もいないんで全然問題ないんですけどね😭

12/13/2024, 10:22:05 AM

『愛を注いで』

あなたの器が割れていたって、溢れるほどの愛を注いで、あなたの器を満たすから、心配しないで。

この心に愛を注いで、笑顔を咲かせて、愛を教えてくれたあなたが、どうしようもないほどに愛おしい。

12/12/2024, 10:17:33 AM

『心と心』

あなたとわたしの心と心が温度を持って触れあったとき、はじめてちゃんと笑えた気がした。

12/11/2024, 10:00:57 AM

『何でもないフリ』

何でもないふりをして、なにも知らずに笑うあなたの隣に並んだ。

何でもないふりをして、目線に下に向けたまま悲しさを笑顔の奥に潜めたあなたが大丈夫だよ、なんて静かに息を溢す。
大丈夫じゃないことなんてわかりきっていたけれど、正しい返事なんてわからなくて、ただその肩を抱いた。
あなたの体温が、今にも泣き出しそうな子供のように熱くなっているのがわかる。
何でもないふりをするあなたが、その全てをさらけ出せるのが私であってほしいと思った。

12/10/2024, 10:06:00 AM

『仲間』

仲間なんだから、なんて何もないようにあなたから放たれた言葉を噛み締める。
自分には縁のないはずだったそれを、大切にすると誓った。

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