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12/10/2025, 11:06:02 PM

「ぬくもりの記憶」

寒くてお布団の中で
ヌクヌクしていたい朝

動かない身体を励まして
朝散歩に行く

雲の間から太陽の光がさす
歩く身体は温まってくる

太陽のぬくもりを感じて
まだ、散らない紅葉の葉に
美しさを感じる

記憶の中にいた
あの人は今どうしてるのだろうか
なんて、ふと思う

太陽の温かなぬくもりは
私を抱くように包んでくれた

さあ、今日も始まった
動こうか

12/10/2025, 12:01:36 AM

「凍える指先」

妻は指先がいつも冷たかったと記憶している。

冷え性だったのもあるのだが、私は冷え性の妻の手をよく擦ってあげていた。

私が留守の時は妻は私があげた手袋をしていたようだ。

妻は私の手の暖かさを好んでいたようで、頬を赤らめながら「あなたの手は暖かくて心地よい」と言っていた。

冬は寒くてそれだけでも冷えのもとになるが、私は妻とよく手を繋いだ。

そして、二人だけで散歩をした。

その妻はもういない。

一年前に病気で亡くなってしまった。

私は冷たい物を触るたびに妻を思い出している。

妻の手の感触。
妻の手が暖かくなってゆくこと。
妻が「暖かい」とポツリと言ったこと。
妻の細い手。
妻が私の目をジッと見て「あなた」と言うこと。
最後に妻の手がだんだん冷たくなっていった、病室の中。

私は妻をよく思い出す。

時に思いが強くなり一人で泣くこともある。

今年も冬が来る。

天国の妻は寒くないか。

「あなた」と私を呼ぶ声が聞こえる気がする。

雪が降ってきた。

10/29/2025, 3:14:43 AM

「おもてなし」

自分への時間に

頑張りたくなるまで
休んで良いよ

また、立ち上がりたくなるから
それまではゆっくりしてて良いよ

リラックスして
自分の呼吸を味わって

もう、駆り立てなくて良いよ

今日は気温も丁度いいし
寝ちゃっても良いよ

10/18/2025, 11:00:10 PM

「光と霧の狭間で」

私には美久と言う友達がいる。

美久は躁鬱病を患っていて
時々、症状が出て苦しいみたいだ。

美久は躁の時は心に光がさしたように
明るくなる。

また、鬱の時は霧がはれないようで
モヤモヤが心に溜まるみたい。

美久はそんな自分に戸惑っていた。

美久が病気を発病したのは元彼のせいだった。

元彼は自己愛の強い人で優しい美久の性格に
つけ込み支配したがった。

美久はかなり抵抗したり、努力をしたけど
彼氏のエゴに左右され躁鬱病を発病した。

私は見てられなくて
病院を美久に紹介した。

幸い良い医師に出会い美久には
薬も効き回復に向かった。

そんな美久は朝に散歩をして
公園に寄りボーっとする事を朝活と言い
毎日、外にも出るようになった。

美久には新しいボーイフレンドが出来た。
私から見ても可愛らしい癒やし系の男性だ。

美久は元彼に随分と否定されていたから
新しいボーイフレンドとは
慎重に付き合っていたようだ。

美久の心には霧や曇り、雨の状態から
太陽の光が優しく注ぐような
明るい笑顔が多くなった。

美久は優しい女性で
新しいボーイフレンドは
そんな美久にポジティブな言葉を
かけてあげていた。

「美久は出来るよ」
「美久はよく頑張ってる」
「疲れたら休むんだよ」
「僕を頼ってね」

美久は新しい彼氏が出来てから
生き生きするようになり
薬の量も減った。

美久はとても元気になっていった。

そんな美久を見て
綺麗になったなとも思う。

女性は男性で変わる。
不安を与える男性だと女性は情緒も
安定しなく常に不安だ。

反対に女性を愛おしく思い
いつも、ポジティブな考えで
彼女を安心させる男性は
間違いなく良い彼氏だ。

美久は優しい彼氏と今日も
仲良くいて
とても幸せそうだ。

今日は秋の空が綺麗だ。

10/14/2025, 2:29:12 AM

「LaLaLa GoodBye」

ラララと歩いて
ラララと過去にグッバイして行くよ

ラララと歌って
嫌な思い出は忘れるよ

ラララと眠れない夜は
いい事だけ数えるよ

ラララと空を見て
同じ空の下のあの人がいる

ラララと起きたら
うふふとコーヒーを飲む

ラララと歩んだ道を
これからもアハハと歩んで行けたらな

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