詩『愛を叫ぶ』
海に山に夜空に日の出に
叫べば僕は笑えるだろうか
一週間、コンビニのレジ以外
会話もなくて孤独になれてく
君とふたり通ったスーパー
親子連れ見てうらやましくなる
君の好きな惣菜やお菓子も
見つけたけれど涙があふれた
愛を叫ぶ…元気も場所もなく
お酒で眠る毎日になって
母の日なのに何処に行っちゃったの?
赤子のように丸まり泣くだけ
詩『モンシロチョウ』
一生はわずか2ヶ月
チョウになれば10日くらい
紫外線が見える目で
オスは黒くてメスは白い
そんな羽持つ
モンシロチョウ
一生は長くて90才
病気に自死に戦争(殺し)もしてる
差別をしてさげすむ目で
成功も妬み足も引っ張り
それでも愛が
大好きなニンゲン
モンシロチョウは年間に
5回も生死を繰り返す
オスは10日を休まず飛んで
死ぬまで恋してメス探す
僕はなりたい
モンシロチョウ
詩『忘れられない、いつまでも。』
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
だって
まだ、好きだから、
笑顔、指先、癖毛の髪、尖らす唇、
笑った目、怒った目、泣いた目、
骨太、大根足、不器用、
臆病な心、頼れない性格、姉御肌、
どれもこれも、きみで
どれもこれも、いとしい
どれもこれも、ぼくを
どれもこれも、泣かせる
だって
もう、会えなくて
忘れられない
いつまでも
きみはぼくの
からだの一部
だったから
詩『一年後』
一年後って言葉に
僕はしあわせ描いてた
一年後って言葉に
君は恐怖を抱いてた
同じ日、同じ場所、
同じアイスを食べながら
違う目線、違う体温
違うバスへと乗っていた
永遠のなかの一年後
僕は旅行の予約した
おとずれないって一年後
君の手紙は遺書だった
詩『初恋の日』
幼稚園の昼休み
きみはボクに遊ぼうって言った
赤い手袋をつかんで走って
いっしょにブランコで遊んだね
とても寒い冬だった
あれからたくさん恋をした
節操もなく色んな人を愛した
泣かされたことも傷つけたことも
大切な人に再会(であ)うための試験
それに気づいた春が来た
デイサービスの送迎車
きみは無邪気に笑って手を振る
何処へ行くのか?いま何歳なのかも
なにも分からぬ少女になってる
だから毎日、初恋の日