旅舟

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4/28/2024, 1:58:11 PM

詩『刹那』

それはキリリと痛みがあって
ぎゅっと心臓、絞めつけて
まるで悠久ようにも感じ
ぱっとこの手をはらいのけ

それはせつないお別れであり
キンと冷たく拒絶して
ぽろり涙のながれる時間
それでもふたたびつかみたい

あなたへの思い
それに名前をつけたなら
きっと「刹那」が合うでしょう
病院のベッド
そこであの世にあらがって
私の愛が生きている

それは夜中に電話があって
ドキッとしてから記憶がない
月は夜空でのんびりしてて
体の震えが止まらない

あなたへの思い
いつも最後を意識して
会えば「刹那」がそこにいた
病院のベッド
だけどあの世はまだ早い
私の愛を抱きしめる


(今夜、家族の急変の電話があり…)

4/27/2024, 10:56:58 AM

詩『生きる意味』


生きる意味
ソクラテスはこう言った
人生の目的は幸福だと
魂を磨くことだと

生きる意味
宗教家はこう言った
誰だって一人では生きれないと
支え合うことが大事だと

生きる意味
このばかたれはこう言おう
意味なんて無くていい生きるんだと
それだけで君は美しい


(*今日は哲学の祖ソクラテスの命日です)

4/26/2024, 11:11:11 AM

詩『善悪』


善悪は
まるで砂糖と塩か

砂糖はなくても生きられる
けれど「つまらん」人生だ

塩はなくては生きられぬ
そして過ぎれば殺される

甘しょっぱい
菓子をぼりぼり、ゴクン

好きとか嫌いはいいけれど
きっとどちらも君らしさ

腹八分目がちょうど良い
善悪なんてー、人の数

4/25/2024, 11:11:28 AM

詩『流れ星に願いを』

「あっ、ながれぼしー」
10才の娘が必死に祈る
まだ夢を見れる歳のようだ
「なぜパパ、祈らないの?(怒)」
今度はお説教だ…こうべを垂れる
ママそっくりになってきた

病院の帰り道
願いを叶えてくれるなら
世界中の夜空を探すだろう
余命を聞いた日から
この世に裏切られた気がして
何も信じていなかった

娘は裏切られたとそう言って
流れ星を恨まないだろうか
「あっ、また星だっ、パパっ!」
私は妻の奇跡を祈った
一日でも長くこうやって
ママのことを願う時間を作ろうね

流れ星に願いを
そうさ、だれも信じてはいない
信じたいだけなんだ
流れ星に願いを
だから、だれも恨みもしない
「大丈夫?…元気を出してパパ」

そっか、わかってるのか
私を、励ましたかった演技なのか
娘は私より、大人のようだ
満天の星くずと
手をつないだシルエット
娘の笑顔が、私の流れ星だ


4/24/2024, 2:55:54 PM

詩『ルール』


憲法、法律、条例、規則、常識
それらの執事か秘書さんか?
ちいさな下っぱのルールくん

破ってしまえば気持ちいい
殴られ役の噛ませ犬
それでも必要なルールくん

きゃんきゃん、ミャアーミャアー
面倒見の良い飼育員
ほんとはヒーロー、ルールくん

スーパーマンかウルトラマン
あこがれてるけど手は出さない
基本はお願いルールくん

ワールドカップやオリンピック
スポーツの世界じゃ神様だ
一世一代、鬼ルール

いろんな顔して追いかけてくる
けっこう嫌われ泣いてるけれど
やっぱりともだち、ルールくん

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